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特集(3)ファントムは余韻を残して

2013年10月1日

写真:ピーター・ストレイカー撮影・伊藤華織

――ちなみに一幕のファントムのソロ「高い高いところから」(G・ビゼー作曲「真珠採り」“耳に残るは君の歌声”より)は最初から曲目に入っていたわけではなく、ストレイカーさんがケン・ヒルさんに自ら歌いたいと申し出たそうですね。この曲を入れたほうがいいと提案した理由を教えてください。

 一幕では、ファントムは気配を感じさせるけれども、姿はほとんど見せません。そこで、もう少しファントムの確固とした存在感がほしいねということで、ケンとの話し合いの結果、この曲を入れることになりました。

――「オペラ座の怪人 〜ケン・ヒル版〜」は原作に忠実なストーリーが特徴ですね。アンドリュー・ロイド=ウェバー版ではファントムとクリスティーン、ラウルの三角関係がフィーチャーされていますが、ケン・ヒル版は原作通り、ファントムの片思いとして描かれています。

 ケン・ヒル版のファントムの想いは一方通行ですよね。指導する立場にいるうちに、どんどんクリスティーンに固執してしまう。ロイド=ウェバー版など、ほかの作品に関しても、ラブストーリー的側面はあるものの、普通の状況の恋愛関係ではないことは同じだと思います。ただ、なかでもケン・ヒル版は、人を愛するという気持ちがどういうものなのかということを非常に的確に表現していると私自身は思います。

――ファントムは出演するシーンが少ないなかで、存在感を出すことが重要とおっしゃっていましたが、どのように役作りをしたのでしょうか。

 肉体的にもシーン的にも限定されたなかで演じなければならないので、ステージに出たら、私がそこに存在した印のようなものを押して帰ることが必要だと思っています。余韻を残すように演じるようにしています。

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