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特集(2)実咲メラニー、まさに聖母のような女性

2013年10月8日

写真:「風と共に去りぬ」より「風と共に去りぬ」より、メラニー役の実咲凛音=撮影・岸隆子

 ――1862年、南北戦争の開戦から1年後。夫を亡くしたスカーレットは、義妹メラニーと暮らすため、故郷タラを出てアトランタへとやってきた。かねてから想いを寄せていたメラニーの夫アシュレとの再会に胸をふくらませながら…。なぜならスカーレットの結婚は、アシュレとメラニーが婚約したことへの腹いせに行ったもので、彼女の想いはいまだくすぶり続けていたからだ。だが、到着したアトランタで真っ先に出会ったのはレットだった。軍需物資を運ぶことで暴利を得た無頼漢、そして、かつて樫の木屋敷のパーティーで、スカーレットがアシュレに愛を告白するところを目撃した人物でもあった。ただでさえ好ましくないところへ、無遠慮な態度で接してくるレットに、スカーレットはついに怒り出してしまう。

 南軍の軍需拠点となったアトランタは活気にあふれていました。誰もが勝利を信じて勢いづく中、未亡人であるスカーレットは喪服で静かに過ごしていることに耐えられません。そのうずうずしている様子からスカーレットの本性がすでにチラチラとのぞき始めますが、レットに出会ったことでますます心穏やかでない状況に。そこへスカーレットIIが登場し、彼女のモヤモヤを代弁していくのが、なかなか面白い展開です。

 実咲さん演じるメラニーは優しく控え目で懐深く、どんな人々をも包み込んでしまいます。ただ優しいだけではなく、困難にもゆるぎない強さを合わせ持つ、まさに聖母のような女性。トップ娘役にしては地味な役柄かもしれませんが、その上品な美しさで静かな存在感をしっかりと表し、のちにアシュレがメラニーをどれほど必要としていたかの説得力を高めています。

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