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特集(4)悠未アシュレ、偽りの包容力がさすが

2013年10月8日

写真:「風と共に去りぬ」より「風と共に去りぬ」より、アシュレ役の悠未ひろ=撮影・岸隆子

 ――義捐金募集のバザー会場では、ダンスの相手を競売で競り落とすイベントが発表された。そこでレットは金貨150ドルでスカーレットを指名し、会場をどよめかせる。華やかな生活に戻りたい彼女もまた喜んでその手をとるが、アシュレの帰還を聞きつけるやいなや消えてしまうという自由奔放さにレットはますます魅力を感じ、強く惹かれていくのだった。

 アシュレと再会し、再び恋心が燃え上がるスカーレット。「南軍が敗北した時はメラニーの力になってほしい」と乞われてもなお抑えきれず自らの想いを告げるが、やはりそれはかなうはずもなかった。

 この公演で退団となる悠未さんが演じるアシュレ(役替わり/朝夏)は、誠実な好青年ではありますが、優柔不断でどこか頼りなささえ感じる男性。気の強いスカーレットがなぜ彼に惹かれてしまうのか、それこそが恋のなせる業なのでしょうか。ダイナミックな役柄の似合う悠未さんが、一生懸命なスカーレットを優しく受けとめてそうで、実はまったく受け入れない複雑なアシュレを繊細に演じています。男役の朝夏さん相手でも堂々たる偽りの(?)包容力を見せるのはさすがの一言。宙組一筋で、柱となって長く活躍してきた悠未さんの、これが男役の最後だなんて本当に残念でたまりません。

 喪に服す身でありながら、バザーと聞けば何が何でも参加したい。華やかな場でダンスを踊りたい…そんなスカーレットの欲望をすべて見透かすのが、もう一人の自分であるスカーレットIIです。同じスタイルでどこからともなく登場し、彼女の本音をズバズバ言い当て、白日の下にさらすという架空のキャラクターは、宝塚ならではの面白さかもしれません。演じるのは、実力派娘役の純矢さん。最近、めきめき歌が上達する朝夏さんと共に、美しいハーモニーを聞かせてくれました。

 ――戦況が悪化するにつれ、負傷兵たちの看護に耐え切れなくなり、逃げ帰ったスカーレットのもとへレットがやってきた。豪華なプレゼントを差し出し、彼女の愛を得ようとするが、その直接的な物言いにスカーレットは怒るばかりだ。

 そしてついに北軍がアトランタを侵攻。ここにいるのは危険だと悟ったスカーレットは身重のメラニーを連れ脱出を試みるが、もはや頼れるのはレットしかいない。激しい砲撃戦で燃え上がるアトランタの街を、レットは2人を馬車に乗せ、スカーレットの故郷タラに向けて手綱を取るのだった…。

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