マイコンテンツ

ここから本文エリア

特集【公演評】宝塚・宙組「風と共に去りぬ」
究極の男役レット・バトラーに凰稀が挑戦

2013年10月8日

 宙組公演の宝塚グランドロマン「風と共に去りぬ」が、9月27日、宝塚大劇場で初日を迎えました。宝塚の100周年に及ぶ長い歴史の中でも、「ベルサイユのばら」と並ぶ代表作と言っても過言ではないこの名作が、宝塚大劇場で上演されるのは実に19年ぶり。5役に渡る役替わりも加え、オールドファンはもちろん、新しいファンにとっても待ちに待った公演となりました。(フリーライター・さかせがわ猫丸)

 クラーク・ゲーブルとヴィヴィアン・リーの2大名優が演じた映画はハリウッド史上に残る大ヒット作で、宝塚でも初の舞台化となった1977年の初演以来、公演回数1216回、観客動員数272万人を誇る、財産ともいえる作品となりました。榛名由梨、鳳蘭、麻実れい、天海祐希、真矢みき、轟悠ら、歴代名スターたちが演じてきた究極の男役レット・バトラーに、今回は宙組トップスター凰稀かなめさんが挑戦、これまでにない骨太の演技を見せました。

 対するスカーレットには、朝夏まなとさんが男役ならではの力強さで勝気なヒロインの魅力を発揮(役替わり/七海ひろき)。純矢ちとせさん演じるスカーレットII(役替わり/伶美うらら)が、彼女の本音を代弁するという面白さも健在で、2人のコンビネーションも光っています。

 この公演で退団する悠未ひろさんがアシュレ(役替わり/朝夏)を、その妻メラニーをトップ娘役の実咲凛音さんが演じ、主人公2人の激しさとは対照的に優しい空気感を醸し出します。また、レットの情婦ベル・ワットリングを演じる男役の緒月遠麻さんも強い存在感を示し、物語を引き締めました。

 個性的で魅力ある登場人物に名曲の数々、そしてなによりドラマチックなストーリーが、観る者の心をつかんで離しません。名作ゆえの求心力は、初演当時からまったく変わりありませんでした。

続き(有料部分)を読む


【フォトギャラリーはこちら】

【写真】「風と共に去りぬ」より、レット・バトラー役の凰稀かなめ=撮影・岸隆子

◆「風と共に去りぬ」
《宝塚大劇場公演》2013年9月27日(金)〜11月4日(月・祝)
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/351/index.shtml
《東京宝塚劇場公演》2013年11月22日(金)〜12月23日(月)
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/352/index.shtml

《筆者プロフィール》さかせがわ猫丸 大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コム(朝日新聞デジタル)に「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。

バックナンバー

宝塚歌劇一覧へ>> 舞台一般一覧へ>> 動画掲載記事一覧へ>> 過去記事一覧へ>>

過去記事一覧へ>>

ページトップへ戻る

Astandについて個人情報著作権利用規約特定商取引会社案内お問い合わせ