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特集【公演評】宝塚専科「第二章」
たった4人で紡ぐ大人の恋の物語

2013年10月9日

 専科公演のバウ・コメディ「第二章 ―CHAPTER TWO by Neil Simon―」が、10月3日、宝塚バウホールで初日を迎えました。専科の轟悠、英真なおき、星組の夢咲ねね、早乙女わかばのたった4人で繰り広げられる、宝塚では珍しいストレート・プレイです。ニール・サイモンが描く大人の恋の物語を、会話のやりとりが生む面白さで濃密に仕上げました。(フリーライター・さかせがわ猫丸)

 宝塚の基本はミュージカルで、和物・洋物に限らず、歌とダンスを織り交ぜた芝居となっていますが、この公演では誰も歌いませんし、踊りません。セットも舞台を半分に分けた2つの部屋のみ。きわめてシンプルな状況の中、4人しかいない出演者の演技だけで物語を運んでいくという、宝塚ではあまり見ることのない試みです。

 妻を亡くした傷心の小説家ジョージ・シュナイダー(轟)と、むなしい結婚生活を終えたばかりの女優ジェニファー・マローン(夢咲)が、ふとしたきっかけで出会い、恋に落ちるのですが、その行方は一筋縄ではいきません。ジョージの弟レオ・シュナイダー(英真)とジェニファーの親友フェイ・メドウィック(早乙女)がハラハラしながら見守る中、2人で作る人生の「第二章」は、無事に始まるのでしょうか。

 現役男役の頂点に立つ轟さんが、真面目でピュアな中年男性をコミカルに演じ、英真さんは正反対のチャラい役柄で、これまた自身のコメディセンスを存分に生かします。夢咲さんは大人の女性を可愛らしく演じていて、最高に魅力的。若い早乙女さんもベテラン3人に負けず劣らず、弾けた演技で堂々と渡り合っています。

 テンポあるセリフのやりとりが連続し、4人のパワーがぶつかりあいながら紡ぐ大人の恋の物語。笑って、泣いて、またたく間に時間が過ぎていく、濃厚な作品でした。

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【写真】「第二章」より、ジョージ・シュナイダー役の轟悠=撮影・岸隆子

◆「第二章 ―CHAPTER TWO by Neil Simon―」
《宝塚バウホール公演》2013年10月3日(木)〜14日(月)
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/358/index.shtml

《筆者プロフィール》さかせがわ猫丸 大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コム(朝日新聞デジタル)に「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。

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