マイコンテンツ

ここから本文エリア

特集(3)エンタメの世界は勝ち負けじゃない

2013年10月11日

写真:湖月わたる撮影・岩村美佳

――宝塚を卒業されて7年間。ほんとうにいろいろな舞台をされてきた湖月さんですが、その中で転機になったもの、自分が変わったのはどの作品ですか?

 たくさんありますけれども、やっぱり大きいのは、「カラミティ・ジェーン」(2008年)との出会いですね。女性の生涯を演じるということに挑戦させていただいて、自分の持っている引き出しでは間に合わないほどの人生経験を演じる中で、お芝居の楽しさを感じるとともに、カラミティ・ジェーンを他人とは思えなくなりました。彼女の生きざまが自分にリンクする、そんな役に出会えたことは自分の宝物だなと思いますし、今後、一生付き合っていける作品になればと願っています。

 あとは昨年の「DANCIN’CRAZY2」抜粋バージョンで、「CHICAGO」のヴェルマ役をさせていただいて、フォッシーのダンスに触れたことでしょうか。ゲイリー・クリストさんというブロードウェイの振付の第一人者の方に見ていただいて、「今回フォッシーの基礎をちゃんと学ぶことで、あなたのダンスはきっと変わりますよ」と言っていただいたことも、とても刺激的で勉強になりました。また、そのフォッシーの動きを踊っていくなかで、「自分のスタイルで踊り続けていきたい」ということも、改めて思いましたね。

――今、ダンスのお話が出ましたが、ダンスはやっぱり湖月さんのキーワードで、退団されてからもずっと真剣に取り組んでこられましたが、やっぱり年齢を重ねることで不利になる部分もあると思います。そういう中でこれからはどういう風に向き合っていきたいですか?

 私の尊敬する名倉(加代子)先生は「ダンスは50からよ」とおっしゃいますし、川崎悦子先生や前田清美先生からも、「40代が一番ダンスが充実してたわよ」とおっしゃっていただきますから、「まだまだこれから!」と思っています。続けていないと、その境地には出会えないわけですから。エンターテインメントの世界は、勝ち負けじゃない。だから、年齢は関係ないと思っているので、その年齢でしかできないダンス、年齢を超越したダンスを踊りたいです。向き合い続けていれば、今そのときにしかできないダンスに出会えるんじゃないかなと思います。でも、最近は踊っていても、そんなに年齢を感じない…むしろ、踊りやすくなってきた気が…。

――そうですか!

 若いときは力任せだったのかなあ? というか、これはフォッシーとの出会いのおかげかもしれないですけど、以前よりも楽しいですし、奥深く感じますし、「もっともっと」という、どん欲な気持ちになってきましたね。

――何かそのためにやっていることはありますか? 「水浴び」は制作発表で聞きましたけど(笑)。

 水浴びもやっぱり筋肉のためなんですよ。踊って温まったままだと冷えるので、水浴びで冷やしてから、自分で温めるんです。

――なるほど!

 あとは、私はそんなに体が柔らかいほうではないので(笑)、ストレッチは念入りに…それも、年齢を重ねるごとに丁寧にストレッチはしていかなきゃいけないなと。それから、前は踊りっぱなしでも平気でしたけれど(笑)、終わった後のケアもしっかりしなくちゃいけないなと思ってます。あとはやっぱり、クラシックバレエのレッスンは続けていきたいですね。基本的な体幹トレーニングといった地味なことにも、ちゃんと向き合っていかないと(笑)。怪我が一番怖いので、怪我をしない体を作っていきたいなと思いますね。

――レッスンはどのくらいのペースで行かれるのですか?

 レッスン自体に行けるのは、舞台のお稽古のないときになってしまうんですけど、お稽古場では始まる前に必ずバーレッスンをするようにしています。

続きを読む

戻る

バックナンバー

宝塚歌劇一覧へ>> 舞台一般一覧へ>> 動画掲載記事一覧へ>> 過去記事一覧へ>>

過去記事一覧へ>>

ページトップへ戻る

Astandについて個人情報著作権利用規約特定商取引会社案内お問い合わせ