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特集(3)体内のリズムと合わさる三味線の音色

2013年10月16日

写真:「真田十勇士」より「真田十勇士」より=撮影・阿久津知宏

 大坂夏の陣では、幸村と十勇士たちの死にゆく姿を舞台で鮮やかに描いていたのが印象的だ。そこには「死」が持つ暗いイメージはない。命が果てるその時、一人一人に順を追ってスポットライトが当てられる。と同時に、吉田兄弟が演奏する津軽三味線の音色が大音量で場内に響き渡った。

 それまでの殺陣のシーンでも、何度も流れていたこの三味線の音楽。その熱く、軽やかなビートは、心臓の鼓動と合わさって、生理的な心地よさが感じられた。そのときキャストたちも三味線のリズムに合わせてチャンバラを繰り広げ、同じリズムが体内に入り込むことで、観客も同じ景色の中にいるような感覚を味わった。芝居の世界と客席をつなぐもの、それが三味線のリズムだったように思う。

 そしてついに幸村の番が来ると、トーンが変わった。

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