マイコンテンツ

ここから本文エリア

特集(1)当たり役!?の吉野オークリー卿

2013年10月18日

写真:「エニシング・ゴーズ」公演より「エニシング・ゴーズ」公演より=写真提供・東宝演劇部

 瀬奈のリノは、見ていると何故かこちらも元気になれるような「カッコいい女」だ。ビリーとの恋は成就しないけれど、2人は「尊敬し合う仲」だ。極悪ギャンクのムーンフェイスとだって良い友だちだし、オークリー卿の心だって射止めてしまう。本当の意味でのモテる女っぷりが清々しい。瀬奈らしい、真面目で誠実な役作りが好ましかった。

 鹿賀のムーンフェイスは、飄々としたおとぼけっぷりが、いかにも「とってもとっても凶悪なギャングのリスト」の「(50人中)38番目」といった風情。絶妙な間の取り方が流石で、登場するだけで思わずクスッと笑ってしまうような空気を醸し出していた。

 そして今回特筆すべきは、何といっても吉野演じるオークリー卿だろう。まるで骨董品のような、ちょっとズレたイギリス貴族っぷりがとにかく可笑しい。可笑しいのだが、貴族らしい品もそこはかとなく感じさせ、リノと並んでも絵になるところがまた良い。吉野が演じるからにはダンスの見せ場も欲しいところだが、その願いも2幕でちゃんと叶えられるから、これからご覧になるファンの方もどうぞご安心を。これはもう、吉野の当たり役のひとつになるのでは?と予言したいところである。

 田代演じるビリーは、ホープにもリノにも恋しく思われ、この作品が描くラブロマンスの芯となるべき役どころ。リノと歌う「ユー・アー・ザ・トップ」、ホープと歌う「なんてラブリー」などでは持ち前の甘い歌声でもって、説得力を感じさせた。

続きを読む

戻る

バックナンバー

宝塚歌劇一覧へ>> 舞台一般一覧へ>> 動画掲載記事一覧へ>> 過去記事一覧へ>>

過去記事一覧へ>>

ページトップへ戻る

Astandについて個人情報著作権利用規約特定商取引会社案内お問い合わせ