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特集【公演評】宝塚・星組「日のあたる方へ」
真風、ドラマシティ初主演に体当たり

2013年10月21日

 宝塚星組公演ミュージカル「日のあたる方(ほう)へ―私という名の他者―」が、10月7日から15日まで、シアター・ドラマシティで上演されました。世界的に有名な「ジキル博士とハイド氏」を素材に、宝塚ならではの愛と幻想的なアレンジを加え、ミュージカル化。星組の真風涼帆さんが研8にして初のドラマシティ主演をつとめ、さらに10月25日(金)から日本青年館公演へも東上します。(フリーライター・さかせがわ猫丸)

 1886年にロバート・ルイス・スティーヴンソンが書いた小説「ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件」は、二重人格を描いた有名な作品で、以来、「ジキル&ハイド」はその代名詞にもなっています。題材として魅力的な設定ながら、残酷さも併せ持つ小説をどう宝塚風にアレンジするのか、演出家の木村信司先生の腕の見せ所となるでしょう。

 主演のジキル役は、星組で公演を重ねるたび、着実に成長している真風さん。二重人格という難しい役柄を、まさに‘体当たり’で演じています。相手役となるのは、妃海風さん。3月のドラマシティ公演「南太平洋」でも、専科の轟悠さんを相手に堂々とした演技を披露していましたが、今回は精神に疾患をかかえた女性マリアという、これもまた難しい役柄に挑戦しています。

 ほかには、ジキルの友人に天寿光希さんと十碧れいやさんが。また、個性的役者として注目の美城れんさんや、専科の一樹千尋さんが渋い演技で舞台をきりりと引き締めます。

 穏やかな精神科医ジキルの中に潜む、もう一人の恐ろしいイデー。両極端な2つの人格が入れ替わるさまを、真風さんはどのように演じきったのでしょうか。

 演出家の木村先生が手がけたドラマシティ作品と言えば、2003年に上演された「不滅の棘」を思い出します。宝塚には珍しいミステリアスさと独特の世界観で好評を博しましたが、その空気を思い出させるような作品でもありました。

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【写真】「日のあたる方へ」より、ジキル/イデー役の真風涼帆=撮影・廣江修

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◆『日のあたる方(ほう)へ ―私という名の他者―』
《梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ》2013年10月7日(月)〜15日(火)
※この公演は終了しています
《日本青年館大ホール公演》10月25日(金)〜30日(水)
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/346/index.shtml

《筆者プロフィール》さかせがわ猫丸 大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コム(朝日新聞デジタル)に「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。

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