マイコンテンツ

ここから本文エリア

特集【公演評】「ニューヨーク・シティ・バレエ 2013」
スピードとパワーそして品格…面目躍如の来日公演

2013年11月6日

 ニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)が、4年ぶりの来日公演を行った。バレエ史に燦然と輝く振付家、ジョージ・バランシンとジェローム・ロビンズの作品をレパートリーのメインとするバレエ団だ。(舞踊・演劇ライター・高橋彩子)

 今回、プログラムA・B計7演目を上演したNYCB。このうち6演目はバランシン作品、「ウエスト・サイド・ストーリー組曲」のみロビンズ作品だったが、まさに“御本家”の面目躍如といった感のある踊りを見せてくれた。

 A・Bプロ共に東京公演の最終日に観たが、興味深かったのは、強靭な身体をもつダンサーたちが繰り出す広がりのある動き。難易度の高い振付を猛烈なスピードでこなさなければならない際も、決して動きが小さくならない。身体をフルに使い、まるでエネルギーを放出させるかのようにして踊るのだ。だから、全てがダイナミックになり、鮮やかな軌跡を描く。今回の来日メンバーのコンディションが総じて良く、高い仕上がりを見せていたことも大きいだろう。このため、バランシン本来のスピードやパワーが実現し、非常に見応えがあった。

 そして、改めて感じ入ったのは、バレエの技法と絶妙な距離を取り、独自の作品世界へと昇華させるバランシンとロビンズの振付の妙。バランシン、ロビンズ作品には“現代的”な動きを取り入れられているが、その現代とは、作品が作られた当時、つまり20世紀であり、一歩間違えれば、現代の観衆の目には古臭く映ってしまう可能性がある。にもかかわらず、全体がバレエの技法に支えられているため、ちょっとした仕草一つ、ステップ一つにも、洒脱さや迫力に加えて品格が備わり、より普遍的な魅力を保持するに至っているのだ。これを可能にするのが、踊り手たちの優れた技量であることは言うまでもない。

 また、今回は、多色使いの衣装が多いAプロと、いずれも白と黒が基調のBプロという演目だても興味深かった。

 個々の演目については、有料ページに続きます。

【写真】「ニューヨーク・シティ・バレエ 2013」公演より=(C)Hidemi Seto

続き(有料部分)を読む


【フォトギャラリーはこちら】

◆ニューヨーク・シティ・バレエ 2013
《東京公演》2013年10月21日(月)〜23日(水) Bunkamuraオーチャードホール
《大阪公演》2013年10月26日(土)〜27日(日) フェスティバルホール
※この公演は終了しています。

《筆者プロフィール》高橋彩子 演劇・舞踊ライター。現代劇、伝統芸能、バレエ・ダンス、ミュージカル、オペラなど、舞台芸術を中心に取材・執筆している。年間観劇数250本以上。

バックナンバー

宝塚歌劇一覧へ>> 舞台一般一覧へ>> 動画掲載記事一覧へ>> 過去記事一覧へ>>

過去記事一覧へ>>

ページトップへ戻る

Astandについて個人情報著作権利用規約特定商取引会社案内お問い合わせ