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特集(1)「今でも覚えているでしょう?」

2013年11月5日

写真:「DREAM,A DREAM」公演より「DREAM,A DREAM」公演より=撮影:村尾昌美

 第1幕は「REVUE」。レビューシーンの連続に目が眩むようなステージだ。

 未沙のえるが客席に自分の席はどこかと探しながら入ってくる。初風諄が案内係となり、未沙を舞台上の客席へと案内する。出雲綾もその客席に座り、ふたりは開演に胸躍らせる。すると舞台上の客席に座っていたスターたち(峰さを理、剣幸、杜けあき、安寿ミラ、湖月わたる、彩輝なお、朝海ひかる)が次々と振り向き、「夢の世界へ…」「今でも覚えているでしょう?…」「愛と夢、光と希望…」と歌い繋ぎ、幕が開く。そこには、センターに鳳蘭、鳳を囲むように羽を背負った衣装の娘役たちがいる。宝塚のショーの幕開きを思わせる舞台だ。初風、紫とも、星奈優里、彩乃かなみ、紫城るいが加わり、メインキャストのスターたちが歌い繋ぐ明るいプロローグだ。

 「a la PARIS」の場面ではフレンチカンカンや、湖月のダルマなど、レビューならではの華やかな場面に目を奪われる。安寿が歌い、朝海が踊る場面では安寿がトップ時代の花組を思い出し、こういう組み合わせが見られるのも嬉しい。「NOSTALGIE」の場面は、アンティークな雰囲気やダークなナンバーが続き、荻田らしい演出で不思議な世界へ引き込まれる。そして日替わりで「スパニッシュ」か「アラベスク」の場面になるが、共に記憶に残る印象的な場面だった。

 「スパニッシュ」は主に峰が歌い、安寿と湖月が踊る。峰の歌はさすがの安定感で場面全体を支えている。女性パートの安寿と男性パートの湖月が踊るダンスは魅惑的で、大人でクールに見せながらも熱い血がめぐっているよう。一気に引き込まれて感情が高ぶる。「アラベスク」はアラビアの踊り子のように踊る彩輝と朝海のふたりの妖艶さが魅力的だ。歴代宝塚トップ男役の中でも特に妖艶さが際立つふたりが並んで踊るなんて、なんて贅沢な組み合わせかとうっとりしてしまう。さらに剣と杜が歌う。同時代に月組と雪組のトップだった歌の名手のふたりが、並んで歌う。これも嬉しい組み合わせだ。

 続く「SWALLOWTAlL」では、出雲から鳳へと歌い繋ぐ「セ・シャルマン」、鳳の「セ・マニフィーク」、男役トップたちが歌い繋ぐ「エル・クンバンチェロ」、全キャストによる「シナーマン」と続く。特に1幕ラストに向けて全キャストが魂を込めて歌い踊る「シナーマン」は、圧巻の場面だ。1度幕が降り、クールダウンしたあと、ラストシンガーによる日替わり(1日複数回の時は回替わり)の歌で第1幕を締めくくる。

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