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特集(2)作品を支える劇団SNATCH

2013年11月11日

写真:「やわらかいパン」公演より撮影・沖田悟

 場面は替わって、三郎は地元のバーへ。過疎化と高齢化が進む小杉町は老人ばかりで、バーにいるのも、三郎以外はおばあさんばかり。おばあさんたちは突然口げんかを始めたり、唐突に全員が理由なく肌着姿になったり、ここでも笑いのエッセンスはふんだんだ。おばあさん役をはじめ、アンサンブルキャストとして作品を支えるのが劇団SNATCHのメンバーで、全員演技が巧く、笑いどころのさらい方も絶妙。彼らが無尽蔵に量産するボケに、ハチミツが細かく突っ込みを入れ、しっかり笑いどころにしていたのはさすがだ。

 老人たちとの会話をきっかけに、幼なじみのななことの小学校時代の思い出にひたる三郎。その思い出のシーンで、常にななこをやさしく見守っていた小学生の三郎(渡辺一樹)が、実はその裏で実の母に捨てられ、母の再婚相手であった父に虐待を受けていたことが語られる。一方のななこは体の筋肉が衰える病に侵され、中学生になる頃には三郎とも会いたくないと思うようになるのだ。

 と、物語の骨格が見えたところで、同時に舞台では小学生時代の三郎と、大人になったななこが遭遇するなど、現実にはありえない、すなわち、またも夢か空想のような世界が展開する。そして、病状が悪化したというななこの病院へひとすとともにやって来た三郎の前には、体も口も思うように動かせず、幻覚を見ながら何かと闘っているななこの姿があった。

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