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特集【公演評】プロペラ犬「やわらかいパン」
心優しきメタボヒーローに笑い泣き

2013年11月11日

 女優・水野美紀主宰の演劇プロデュースユニット「プロペラ犬」の第5回公演「やわらかいパン」が上演中だ(東京公演は11月6日で終了、大阪公演は11月11日〜14日、ABCホール)。脚本と主演を兼ねる水野が、演劇初参戦となるお笑いコンビ「東京ダイナマイト」のハチミツ二郎、松田大輔とがっぷり四つに組み、一筋縄ではいかない独創的なヒューマン・ファンタジーを世に送り出した。(フリーライター・岩橋朝美)

 三重県の小さな町・小杉町で育ったななこ(水野)と幼なじみの三郎(ハチミツ)。不治の病を抱えるななこは、中学卒業後の治療のため東京に移り、以来2人が会うことなく長い年月が過ぎた。急速な過疎化が進み限界集落となった小杉町に今も暮らす三郎の前に、謎のコンビニ店員ひとす(松田)が現れる。時を同じくして、ななこの病状が悪化したとの知らせを受け、病院に向かった三郎は、そこで幻覚と現実の狭間でうなされるななこを目撃する。

 ななこと三郎がなぜかフランスパンを片手にリングで闘ったかと思いきや、三郎との思い出話を語るななこの前に、三郎の父・源一郎(オクイシュージ)が顔を隠し、やはりフランスパンを食べながら現れる。シュールなシーンの連続に「あぁ、これは誰かの夢か想像の世界か」とわかりかけたところで、舞台は現実の世界・小杉町へ。

 一見とっつきにくいと思われた物語が、小杉町ただひとつのコンビニ「ローソソ」(断じて「ローソン」ではない)で三郎とオタク風の店員ひとすが出会うところから、怒涛の笑いが押し寄せ、そして最後には涙してしまう心優しき男のヒーロー譚へと突き進むのだ。

【写真】「やわらかいパン」公演より=撮影:沖田悟

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◆プロペラ犬第5回公演「やわらかいパン」
《東京公演》2013年10月30日(水)〜11月6日(水) 赤坂RED/THEATER
※公演は終了しています。
《大阪公演》2013年11月11日(月)〜14日(木) ABCホール
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
https://ja-jp.facebook.com/propellerken

《筆者プロフィール》岩橋朝美 フリーエディター、フリーライター。WEBおよび出版を中心に、企画、編集、取材、執筆を行う。エンタテインメント、女性、仕事など、幅広いテーマで活動。

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