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特集(1)圧倒的な歌唱とパフォーマンス

2013年11月14日

写真:「ジャック・ザ・リッパー」公演より「ジャック・ザ・リッパー」公演より、ダニエル役のJun. K

 ステージに映し出された巨大なロンドンの地図が“切り裂きジャック”事件の場所を示すように次々と血で染まり、激しい雷鳴が轟くや、捜査官アンダーソンがオフィスへ駆け込んでくる。幕開け早々、煽りの利いた演出に心がザワつき、期待をかきたてられる。

 「Jack the Ripper」は2007年にチェコで初演され、2009年に韓国で翻訳上演されるやロングランヒットとなったミュージカルだ。本来、好みの分かれそうな猟奇殺人という題材を用いながら、随所にショーアップした場面を配し、華々しいエンタテインメントに仕上げた手腕には、初演同様、舌を巻く。また、それらを可能にしているのが、韓国人俳優たちの圧倒的な歌唱とパフォーマンスだ。主要登場人物はすべて複数キャストの役替わりで、それぞれに実力派がひしめき、韓国ミュージカル界の層の厚さを実感させる。

 初日の主人公ダニエルは、韓国ミュージカル界のトップスター、オム・ギジュン。エリート外科医でありながら娼婦のグロリアと恋に落ち、“切り裂きジャック”と深い因縁を持つことになる主人公ダニエルは、前半は“陽”、後半は“陰”とギャップのある役柄だけに高い演技力が求められる。オムは、グロリアとの恋に浮き足立つ若かりし頃をコミカルかつ愛嬌たっぷりに、彼女への愛ゆえに道を踏み外す後半は狂気と良心のせめぎ合いを丁寧に表現して涙を誘う。マイルドで明瞭な歌声も魅力だ。このほかダニエルは、2PMのJun. Kらが演じる。

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