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特集(2)小池:東宝と宝塚歌劇団で調整していただいて…

2013年11月29日

写真:「レディ・ベス」制作発表より「レディ・ベス」制作発表より=撮影・岩村美佳

司会:本作の作曲家であるシルヴェスター・リーヴァイさんからご挨拶をお願いします。

リーヴァイ:(日本語で)おはようございます。みなさん。(以下、ドイツ語)今、この場所で「レディ・ベス」日本初演の記者会見に参加することができ、本当に大きな喜びを感じています。先ほどご覧いただきました私の友人であり、仕事上のパートナーであるミヒャエル・クンツェさんが(VTRで)作品のことをたくさん話してくれましたが、とくに私がこの作品の音楽を作った際に心を動かされたことを、いくつかお話しさせていただきたいと思います。

 なかなか興味深いところなのですが、私がクンツェさんと仕事をするときには、主人公が女性である場合が非常に多いんですね。それは理由が簡単で、私もクンツェさんも女性の生き方にもっとも心を動かされるからです。「レベッカ」では19世紀、「エリザベート」では18世紀(※実際には19世紀)、「モーツァルト!」「マリー・アントワネット」でも18世紀が舞台でしたが、今回の「レディ・ベス」では16世紀まで歴史をたどります。その時代と地理的なものがとても興味深く感じられました。

 そして、イギリスの人々の性格やキャラクター性を、当時のみならずいろいろと調べていく中で、イギリスの地理的な条件などから音楽のインスピレーションをたくさん得ることができました。レディ・ベスは約45年間女王として国を治め、当時はゴールデン・エイジと呼ばれました。ですが、今回の作品では彼女の若い頃を取り上げています。それはなぜかというと、(彼女の若い頃の物語が)ドラマ性であったり、感情面で我々にもっとも訴えかけてきた部分だからです。

 先ほどクンツェさんもおっしゃっていましたけれども、この機会を与えてくださった東宝のみなさんに感謝を申し上げるとともに、宝塚歌劇団の配慮もあり、小池さんとご一緒できることをありがたく思っております。そしてもうひとつ、本当に長い時間をかけて、素晴らしいキャストのみなさんを集めてくださった東宝のみなさんにも本当に感謝したいと思います。何度もご一緒させていただいている素晴らしい方もいらっしゃいますし、今回初めてご一緒する方々も本当に才能豊かな素晴らしい方々だと思っております。日本のみなさまの心をぐっと掴んでくれることは間違いないと思っています。最後になりますが、お客様を絶対にがっかりさせない素晴らしいものをお届けすることを心から誓いたいと思います。どうもありがとうございます。

司会:本作の演出・訳詞を担当される小池修一郎さん、ご挨拶をお願いいたします。

小池:本日は朝早いところ、お集まりいただきましてありがとうございます。今日、私がここにおりますのは、私にとってはある意味ちょっと奇跡のように思えるところもございます。それは3人の方のご尽力によるものです。ひとりはミヒャエル・クンツェさん、最初にリーヴァイさんもおっしゃってくださいましたけれども、この公演は宝塚歌劇団の100周年公演とスケジュールがかぶっておりまして、引き受けるのはちょっと無理かなという状況にございました。そのときに、クンツェさんが宝塚歌劇団の小林理事長にお手紙を出してくださって、なんとかしようということになり、東宝と宝塚歌劇団で調整をしていただいて、今私がここにいます。ですので、クンツェさん、小林理事長、東宝の池田部長の三者に感謝申し上げます。ありがとうございました。

 そのおかげで、この時期に演出をさせていただくことになりましたが、実は1週間ほど前に宝塚歌劇団(星組公演「眠らない男・ナポレオン ―愛と栄光の涯(はて)に―」)の制作発表がございまして、1週間ぶりにまた出てきたのかと思っていらっしゃる方もいるかと思います。そのようなわけで、すみません、実は今はまだ頭がパリに行っているので、まだロンドンにたどりついておらず、ドーヴァー海峡を渡り切れておりません。

 今年の6月にウィーンでリーヴァイさん、クンツェさんと打ち合わせをしました。彼らは英語での台本を完璧に作っており、英語でレコーディングをしたプロダクションを提示してくださって、私と東宝のみなさんとさまざまなリクエストをし、それに応えたものを驚くほど速いスピードで作ってくださいました。それは私が思っていた以上に、東宝のプロダクションに歩み寄ってくださっています。一緒に作っている感覚を持てる体制になっています。

 この作品はエリザベス1世の青春物語です。エリザベス1世といわれて、ピンとくる部分と、青春時代はどうなんだっけ?と思う部分もあり、必ずしも日本人になじみ深い人物ではないのだなと思います。同時に、クンツェさんがお書きになった青春像、リーヴァイさんの音楽を伴って、私自身が追っていくと、たいへんスリリングで面白い物語です。16世紀のイギリスというと、とても遠いところに感じますが、大変ヴィヴィッドな青春像が描かれていて面白いので、ぜひ劇場に来て見ていただければと思います。素晴らしいキャストの方が揃っていますので、ご満足いただけるものになると思います。ありがとうございます。

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