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特集(3)凪七・星条・琴音、喜怒哀楽に右往左往

2013年12月3日

写真:「THE MERRY WIDOW」より「THE MERRY WIDOW」より、カミーユ役の凪七瑠海(写真左)、ヴァランシエンヌ役の琴音和葉(右)=撮影・廣江修

 星条さん演じるツェータ男爵は、新妻ヴァランシエンヌを溺愛するおじさま。妻から「あ・な・た」と呼ばれるだけで天にも登りそうなほどはしゃぎ、何か事件がありそうならすぐに沸騰して怒り、スキャンダルをかぎつけては首を突っ込もうとするなど、喜怒哀楽のフルコースが魅力の紳士です。先ごろの大劇場公演「ルパン」におけるガニマール警部を思い出させる、お茶目でキュートなキャラクターですが、端正なマスクとのギャップがいつもに増してたまりません。ますます磨きがかかる星条さんの多彩な役者っぷり。もはやその存在なしでは、公演が成り立たないほどの勢いかもしれません。

 そんなツェータ男爵にもルクシッチという部下がいて、何かと世話を焼いています。研4の春海ゆうさんが元気いっぱい演じていますが、北翔さん、星条さんというベテラン2人の悠然さを前に、仕える暁さんと春海さんの一生懸命さの対比がおもしろく、公演を重ねるごとに先輩方からアドリブの洗礼も受けそうな予感がします。

 ツェータ男爵に嫁いだヴァランシエンヌは、夢ばかり追って頼りないカミーユを捨てましたが、嫌いで別れたわけではないので、心は揺さぶられっぱなしです。迫るカミーユ、抗うヴァランシエンヌ…何度も登場する2人の世界は、そこだけ常にメロドラマ風。細面で清楚な琴音さんが右往左往する様子は、気の毒だけど可愛らしい。

 カミーユの愛はいつでもど真ん中剛速球すぎて、ヴァランシエンヌの扇へ強引に書き込んだ愛の言葉が、この後、いろんな人を巻き込んで、とんでもない方向へと展開していきます。

 一方、ベルギー人外交官ラウール(紫門)とスペイン人外交官カスカーダ(煌月)は、お金持ちの奥様方の「ヒモ」になることが己の使命と考えるナンパ男たち。嫉妬深いクロモウ参事官(輝月ゆうま)らの妻を誘惑しながらも、ハンナの莫大な財産を見ればそちらを狙うという節操のなさで、きらびやかな軍服を着たイケメン2人なのに、ダメさ加減がいい味をだしています。

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