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特集(5)歌とダンス、得意分野の躍動感を生かす

2013年12月3日

写真:「THE MERRY WIDOW」より「THE MERRY WIDOW」より(左から咲妃みゆ、星条海斗、北翔海莉、凪七瑠海、琴音和葉)=撮影・廣江修

 楽曲の素晴らしさはもちろんですが、数あるダンスシーンも見逃せません。優雅なワルツと陽気なカンカンが交互にやってくるメリハリに加え、2幕冒頭の男役によるアラビア風衣装のダンスが異色のカッコよさ。ここだけは電子音楽を使った現代風のアレンジで、ワイルドさも炸裂し迫力満点です。

 さらに物語のクライマックスには3度目のカンカンが登場。いずれのシーンも北翔さん自ら脚を上げ、キレのあるダンスで若者たちをグイグイ引っ張ります。「天国と地獄」のメロディーに乗せ、あちこちで側転やリフトなどアクロバティックな技が繰り広げられ、たちまち劇場は興奮のるつぼ! スタンディングオベーションが起こっても不思議はないほど盛り上がります。

 歌が得意な輝月さんにソロを歌わせ、ダンサーの貴千碧さんにダンスリーダーをまかせるなど、生徒がそれぞれの得意分野で活躍する、適材適所が生きた舞台は観ていて気持ちがいい。一人ひとりはまだ未熟かもしれませんが、北翔海莉という巨大な空母のもと、月組生が躍動感いっぱいにのびのび羽ばたく姿は、客席にもカタルシスを与えてくれました。

 星条さんのツェータ男爵があまりに魅力的過ぎて、結末に胸が痛む思わぬ(?)誤算もありましたが、それも楽しい音楽で一挙に巻き込んで大団円を迎えてしまう。お腹をかかえて笑って、時に切なさで胸を締め付けられ、歌とダンスに喝采を呼ぶ、これぞ「歌劇」。

 ドラマシティを小さく感じさせたほどの、北翔さんと月組生の灼熱パワーに完敗です!

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◆MUSICAL「THE MERRY WIDOW 〜オペレッタ『メリー・ウィドウ』より〜」
《大阪公演》2013年11月23日(土)〜12月1日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
※この公演は終了しています
《東京公演》2013年12月6日(金)〜11日(水) 日本青年館
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/356/index.shtml

《筆者プロフィール》さかせがわ猫丸 大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コム(朝日新聞デジタル)に「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。

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