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特集(4) 入団2年目、鈴木と藤森の美しさが悲劇を生む

2013年12月9日

写真:「LILIES」(Marcellienチーム)公演より「LILIES」(Marcellienチーム)公演より

 そうしたベテラン勢に支えられて、主人公を演じるのがシモン役の鈴木とヴァリエ役の藤森。入団2年目の同期生であるふたりは、どちらも長身で端正なルックス、そのうえで鈴木は男らしく、藤森は可愛らしく甘い雰囲気と反対の持ち味を有する。小さな劇場ではややトゥーマッチに感じるほどのふたりの美しさは、作品の舞台である田舎町にそぐわない華やかさと一致し、それだけで悲劇を生む要因となったという説得力があった。

 芝居においても、彼らのフレッシュな魅力がそのまま役に生きていた。シモン役の鈴木はいわゆるイケメン的外見に反して素朴な雰囲気があり、田舎町で育った美男子の雰囲気がリアル。必死さと熱気の伝わる芝居も若さが溢れていて好印象だ。苦悩の表現がやや一辺倒の嫌いがあったので、メリハリが出るとなお魅力的になるだろう。そして、ヴァリエ役の藤森はまさに適役。シモンや母に向ける柔和であたたかな笑顔はさながら天使のようで、一方で自分を裏切りリディアンヌと結婚しようとするシモンヘの愛の告白や、母への究極の愛情表現では繊細な少年の心の機微をきめ細かに演じた。入団2年目にして、早くも代表作に出会ったといって間違いないだろう。

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