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特集(4)機材車で回るツアーをやった意味

2013年12月18日

写真:加藤和樹撮影・岩村美佳

――常に活動の軸に音楽があるんですね。

 そうですね。ほぼ毎年ツアーをやっていますし、空いている時間に曲を作ったり。最初は何もわからず、与えられたものをこなすという状況だったんですけれども、そんななかでも自分からアイデアを出して、全国を機材車で回るツアーをやったりもしました。バンド経験がないので、機材車TOURをやってみたかったんです。僕の場合は、ライブハウスに行ったら当たり前に機材がセッティングされている状況で、そういうのだけではダメだなと。もちろん、そういった経験をしてきた人から言わせれば、何を生意気なことを言ってるんだと思うかもしれないですけど。でも、自分はそこを知らないからダメなんだと思って、機材車で全国を回って、搬入搬出も全部自分たちでやりました。

――それはいつ頃ですか?

 武道館をやったあとの2008年夏ですね。

――得たものはありましたか?

 たくさんの人が動いていることを知りましたね。だから、目の前のお客さんだけに伝えるのではなくて、後ろにいるスタッフさんや、ライブをするために動いてくれた人にも感謝をしなければならないと思うようになりました。

――加藤さんは真面目ですね。

 それまでは、自分が好き勝手をやってきたのもありましたし、子どもの頃はやんちゃで親の心配も顧みずやってきたところがあるので。今は、自分が動いたら誰かが見ているということを忘れちゃいけないなと思います。よくも悪くもですけど。

――加藤さんが今までリリースされてきた曲はバラエティに富んでいますね。

 そうですね。多分、自分の根っこがそうなんですよね。いわゆるJ−POPをたくさん聴いてきて、洋楽もちょこちょこ聴いて。だから、自分で作る曲にも決まりきったものはほとんどないですし、これって決めるのが嫌なんですよね。自分はこれしかやらないとか。

――俺はロック歌手だから、それ以外はやらないとか……。

 ロックでも、ポップだっていいじゃんと思います。

――私は加藤さんに硬派なイメージを持っていたので、ダンサブルな曲「灼熱フィンガーでFEVER!」が意外でビックリしました。

 (笑)。ああいう曲があっても、音楽は音楽だからいいじゃないと思うんですよ。それが、今回本格的にミュージカルをやるきっかけにもなったんですけど。歌は歌だし、音楽は音楽なんだと。ボーカロイドの「千本桜」をカバーしたときも、別に歌っているのが人間だろうがなかろうが、音楽には変わらないぞという思いがあって。もちろん人が伝えられるに越したことはないですけど、そこに思いを込めて作った人がいるということが重要だということに気がついたんですよね。

――チェッカーズの「神様ヘルプ!」など、加藤さんの青春時代よりも前にヒットした曲もカバーされていますよね。

 「神様ヘルプ!」はたまたま出演した映画の主題歌ということもあったんですけれど、フミヤさんの曲は好きで、今回のツアーでもカバーしています。80年代歌謡曲の歌の方は耳に残りますね。そう思うと、最近の曲は難しいなと思います。

――最近の曲は高いボーカルスキルを表現することが目的のような歌が多かったり、ジャンルが細分化されているように感じます。

 そういうことが悪いとは思いませんけど、僕は単純でわかりやすい曲のほうが好きなので、自分で作る曲はシンプルにしています。

――11月20日にミニアルバム「TOY BOX」がリリースされましたが、今回のテーマやこだわりを教えてください。

 今年はアーティストデビューして7周年なので、その7年の間に携わってくれたアーティスト、THE HIGH‐LOWSの大島賢治さんなどのクリエイターの方々と再びタッグを組んだ曲があったり、自分で書いた曲があったり、「TOY BOX」というタイトルの通り、本当にバラエティに富んだ曲が集まったので、お気に入りのおもちゃを見つけていただけるような一枚にはなっています。バラードもあれば、ポップなメロディもあれば、ちょっと切ないマイナーのロックもあるという感じですね。

――「あいことば」のPVでは、ずっと走っていましたよね。

 (笑)。あれは一発撮りで、ぶっつけ本番でした。5分近く走りました。

――アジアでも音楽活動をされているんですよね。

 最近は行けていないんですけど、中国や韓国での音楽イベントやライブをしたりしています。

――最近は台湾の音楽シーンが盛り上がっていますよね。

 そうですね。台湾は「テニスの王子様」でも行ったことがありますけど、とにかく熱いですね。韓国も熱かったのですが、台湾はより凄かったです。韓国では韓国語、北京では中国語の歌を歌うこともあります。

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