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特集(7)流れる雲が「レディ・ベス」に寄り添って支える

2013年12月18日

写真:加藤和樹撮影・岩村美佳

――加藤さんが演じるロビンは、作中で唯一の架空の人物ということですね。

 そうですね。物語の中で自由気ままに生きているのはロビンだけなので、彼が出るシーンは毎回明るいでしょうし、彼がこの物語のキーになってくると思います。だからこそ、ベスも心を動かされるし、葛藤する部分もあるのではと思います。ロビンはさすらう雲のような存在で、そんな流れる雲がひとつの花に寄り添って支える。結局は結ばれないんですけれども、彼女のよりどころだったのではと思います。そういう物語のちょっと幸せな部分を担えたらいいなと思います。

――台本はできていますか?

 まだです。プロットはあります。

――相手役の平野綾さん、花總まりさんとは何度かお会いしていますか?

 ポスター撮影の時にはお会いしているんですけれども、まだ一緒にお芝居をさせていただいたことはないので、緊張します。

――おふたりの印象はいかがですか?

 まだ、少ししかお会いしていないのでこれからですが、おふたりとも花のような美しさで、「本当にすいません」という感じです(笑)。

――囲み取材では、「千秋楽まで緊張が続くと思います」とおっしゃっていましたが。

 そうですね。千秋楽まで緊張するというか気が抜けないですね。いつなんどき、なにがあるかわからないですし。

――帝国劇場に立つことも初めてですものね。

 初めてです。ヤバいです。

――帝劇ならではの緊張感があるそうですよ。

 そうなんですよ。ほかのキャストのみなさんは帝劇に立たれたことがある方ばかりなので、そこがちょっとプレッシャーというか……。

――経験者に何か聞いてますか?

 山崎さんは「ある意味でのパワースポットだし、お芝居の神様がちゃんといるところだから、その分のプレッシャーもある」と言っていました。音楽で言う日本武道館みたいなところなんだなと。

――加藤さんを本格的にミュージカルに誘うきっかけになった山崎さんとWキャストということで、感慨深い思いはありますか?

 そうですね。本当は共演したかったんですけど、同じ役を演じるのも縁なのかなと思います。彼に近づけるように、なおかつ、お客様に楽しんでもらえるお互いの持ち味を生かしたロビンになるように自分らしく演じたいと思います。

――「エリザベート」「モーツァルト!」は自分の内に潜む死の幻影との闘いがフィーチャーされていますが、「レディ・ベス」はベスの自分自身との闘いはありつつ、敵との戦いがより鮮明で、今まで以上にリアリティのある物語になるのかなと予想しています。

 まだはっきりとはわかりませんが、製作発表会見で(石川)禅さんもおっしゃっていたように、悪は悪としてきっちり描かれると思います。とことんベスが可哀想に感じられるかもしれないので、そこは観ていて辛いなと思う部分もあるかもしれないけれど、その分感動する部分も大きいと思います。僕も楽しみです。

――今日はリーヴァイさんと言葉を交わしましたか?

 オーディション以来だったので、「あの時はありがとうございました」と言ったら、「楽しみにしているよ」と言ってくださいました。選ばれたらやるしかないなと思っていたので、あのリーヴァイさんの笑顔に、期待に応えられるようにがんばりたいと思います。

――今後もミュージカルを活動の中心に据えていきたいなと思っていますか?

 そうですね。舞台がもともと好きなので、ライブと同様、ナマものですし。機会とチャンスがあるのであれば、挑戦していきたいですね。

――ちなみに、「レディ・ベス」の前に、2014年1月には舞台「真田十勇士」に出演されますね。

 僕は由利鎌之助という十勇士のひとりを演じます。真田幸村を本物の武将にしようと結託する十勇士たちの姿を描いています。殺陣もバリバリありますし、きっと面白いと思います。相当大がかりな装置が動くとか、動かないとか……(笑)。これから稽古に入りますが、奇想天外な舞台になりそうです。

――では、しばらくは時代劇で、そのあとは……。

 16世紀のイギリスに向かいます。

――期待しています。がんばってください。

 はい。ありがとうございました。

〈インタビューを終えて〉
 「ロミオ&ジュリエット」のティボルト役では深い苦悩を帯びた表情と退廃的な色気が印象的でしたが、取材現場に現れた加藤さんは一見クール。ですが、お話を聞くほどに、そのクールな表情の下から、真面目で負けず嫌い、そして熱い男気が見えてくる方でした。

 常に今の自分よりも半歩先に目標を定めて、ご自身が納得するまでストイックに努力していく姿勢が、活動の軸にされている音楽業、そして舞台・TV・映画と幅広い領域での俳優業といったさまざまな分野での活動を支えているように思いました。

 「レディ・ベス」では初の帝国劇場作品ということで「緊張している」とおっしゃっていましたが、きっと持ち前の負けん気で本番ではそんな空気をみじんも感じさせず、堂々と舞台に立っていらっしゃることでしょう。そして、今回は主人公への片思いに終わらず、主人公レディ・ベスと両想いとなる役。加藤さん演じるロビンが、どんな“愛”を見せてくれるのか、今から楽しみです。(岩橋朝美)

【フォトギャラリーはこちら】

◆ミュージカル「レディ・ベス」
《東京公演》2014年4月11日(金)〜12日(土) 帝国劇場 ※プレビュー公演
《東京公演》2014年4月13日(日)〜5月24日(土) 帝国劇場
《大阪公演》2014年7月19日(土)〜8月3日(日) 梅田芸術劇場メインホール
《福岡公演》2014年8月10日(日)〜9月7日(日) 博多座
《愛知公演》2014年9月13日(土)〜24日(水) 中日劇場
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://www.tohostage.com/ladybess/

(関連リンク:加藤和樹オフィシャルウェブサイト)
http://kazuki-kato.jp/index-pc.html

(関連リンク:加藤和樹オフィシャルブログ)
http://ameblo.jp/katokazuki-blog/

《インタビュアープロフィール》岩橋朝美 フリーエディター、フリーライター。WEBおよび出版を中心に、企画、編集、取材、執筆を行う。エンタテインメント、女性、仕事など、幅広いテーマで活動。

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