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特集(1)宮尾、若き王子の戸惑いを巧みに表現

2013年12月19日

写真:「白鳥の湖」公演よりKバレエ カンパニー「白鳥の湖」公演より=(C)小川峻毅

 プロローグ、白っぽいワンピースの少女オデット(ニーナ・アナニアシヴィリ)が、花籠を持って楽しそうに過ごしている。そこに悪魔ロットバルト(遅沢佑介)が現れ、呪いをかけて彼女を白鳥に変えてしまう。この場面は各バレエ団の演出のオリジナリティが発揮されるところだが、初めてバレエを観る方にも一目で分かるように作られ、ワンピースや花籠が少女らしい魅力を増していて、物語の世界にスムーズに引き込んでくれた。

 続く第1幕は宮殿の中庭。たくさんの友人たちが王子の誕生日を祝っている。ソリストはもちろん、コール・ド・バレエ(群舞)にも高いバレエ・テクニックを身につけたダンサーが多いことをつくづく感じた。パ・ド・トロワ(3人の踊り)は井上とも美、福田昂平、浅野真由香。3人ともバレエの動きが洗練されて美しい。そして、ジークフリード王子(宮尾俊太郎)は、背が高く存在感もあるが、親しみやすい雰囲気で登場。王家の近づきがたいノーブルさというのとは少し違うが、これはこれで魅力だし白鳥の湖のストーリー上も納得できる。翌日に結婚相手を選ばないといけない──青春時代に終わりを告げて大人にならなくてはいけない(それはつまり親しみやすさを抑えて威厳をもたなくてはいけないことにも繋がるだろうから)ということに戸惑う王子の様子が上手く現れていたと思う。

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