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特集(3)ニーナ、経験豊かな女性の誘惑を自然に

2013年12月19日

写真:「白鳥の湖」公演よりKバレエ カンパニー「白鳥の湖」公演より=(C)小川峻毅

 3幕、王子の成人を祝う大舞踏会。ナポリ、チャルダッシュ、マズルカ、スペインといったディベルティスマン(宴会での余興の踊り)が踊りの楽しさを満喫させてくれる。そして、予想以上に良かったのはオディール(ニーナ)と王子(宮尾)のグラン・パ・ド・ドゥ(男女2人の華やかな踊り)。年齢を重ねると回転やジャンプなどのテクニックは衰えることが多いものだが、ニーナは元々の運動能力が並外れているのだろう。スパッとしたジャンプ、回転技フェッテ・アン・トゥールナンもアームス(腕の動き)をアレンジし、高度なテクニックを惜しげなく見せた。もちろん豊かな舞台経験からオディールが王子を誘惑する演技表現も磨き抜かれたもの。宮尾もその演技にリードされるように、無邪気な満面の笑顔で喜びを表し、自然な演技で踊る。初心な王子が経験豊かな女性に誘惑される──その様が、とても自然に伝わってきた。

 続いての4幕、再びの湖畔。王子はもうオデットを救うことはできない。湖に身を投げるオデット、後を追う王子。天国で結ばれる2人。フィナーレは盛大なスタンディング・オベーションで迎えられた。

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◆Tetsuya Kumakawa K-BALLET COMPANY Autumn Tour 2013 白鳥の湖
 ※公演はすべて終了しています。

(関連リンク:Kバレエ カンパニー 公式ホームページ)
http://www.k-ballet.co.jp/company

《筆者プロフィール》菘あつこ(すずな あつこ) 大阪府出身、兵庫県在住。広告会社、出版社勤務を経て、フリーランスのジャーナリストに。幼い頃から愛してやまないバレエ・ダンスを第一の得意分野に、芸術文化から社会と比較的幅広いジャンルでの執筆活動を行っている。朝日新聞大阪本社版、神戸新聞、各バレエ誌、一般誌等に執筆。バレエに関する著書に「ココロとカラダに効くバレエ」(西日本出版社)。元・ロングディスタンス(swim3.9km、Bike180.2km、Run42.195km)のトライアスリートだったという顔も持つ。

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