マイコンテンツ

ここから本文エリア

特集【公演評】Kバレエ カンパニー「白鳥の湖」
ニーナ、さすがのテクニックと表現能力

2013年12月19日

 西洋では夏のバカンスを挟んで、秋にスタートして夏前までというのが、バレエやオペラのシーズンとなる。つまり、今、世界各国のバレエ・カンパニーは2013/2014シーズンをスタートしたところ。熊川哲也率いるKバレエ カンパニーが今シーズン第1作として選んだのは「白鳥の湖」。バレエと言えば真っ先に思い浮かべる名作だ。チャイコフスキーの音楽に乗せ、マリウス・プティパとレフ・イワーノフの振付を大切にしつつ、独自の演出も加えたKバレエ カンパニーの「白鳥の湖」。約10年前に初演された折は、白鳥オデットと黒鳥オディールを別々のバレリーナが踊り分ける形だったと記憶しているが、現在は両方を1人のバレリーナが踊る。清純ピュアな悲劇のヒロイン・オデットと、妖艶な悪魔の娘オディールという女性の相反する魅力を1人で踊り分ける形。その他にも公演を重ねるごとに演出に手を入れ磨き上げようとしているようだ。(フリージャーナリスト・菘あつこ)

 そして、今回の大きなニュースは、Kバレエ カンパニーのダンサーに加えて、ニーナ・アナニアシヴィリがゲストとしてオデットとオディールを踊ったこと。ニーナと言えばボリショイ・バレエ団のプリンシパルとして、ロシアはもちろん、ABT(アメリカン・バレエ・シアター)など世界中で数え切れないほど「白鳥の湖」を踊って来た世界のトップダンサー。現在は、故郷グルジアのバレエ団の芸術監督として活躍している。私は今回、11月10日、大阪のフェスティバルホールで、彼女が宮尾俊太郎をパートナーに踊った舞台を観た。最盛期に比べると若干ふっくらしてしまった気はしたが、さすがに「白鳥の湖」を知り尽くしたバレリーナ。オデット、オディール、どちらも表現力豊かに、そして高度なテクニックも惜しみなく見せて舞台を盛り上げた。

 彼女のことだけでなく舞台全体を振り返ってみよう。

【写真】Kバレエ カンパニー「白鳥の湖」公演より=(C)小川峻毅

続き(有料部分)を読む


【フォトギャラリーはこちら】

【宮尾俊太郎さんインタビューはこちら】

◆Tetsuya Kumakawa K-BALLET COMPANY Autumn Tour 2013 白鳥の湖
 ※公演はすべて終了しています。

(関連リンク:Kバレエ カンパニー 公式ホームページ)
http://www.k-ballet.co.jp/company

《筆者プロフィール》菘あつこ(すずな あつこ) 大阪府出身、兵庫県在住。広告会社、出版社勤務を経て、フリーランスのジャーナリストに。幼い頃から愛してやまないバレエ・ダンスを第一の得意分野に、芸術文化から社会と比較的幅広いジャンルでの執筆活動を行っている。朝日新聞大阪本社版、神戸新聞、各バレエ誌、一般誌等に執筆。バレエに関する著書に「ココロとカラダに効くバレエ」(西日本出版社)。元・ロングディスタンス(swim3.9km、Bike180.2km、Run42.195km)のトライアスリートだったという顔も持つ。

バックナンバー

宝塚歌劇一覧へ>> 舞台一般一覧へ>> 動画掲載記事一覧へ>> 過去記事一覧へ>>

過去記事一覧へ>>

ページトップへ戻る

Astandについて個人情報著作権利用規約特定商取引会社案内お問い合わせ