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特集(5)タフで豪快、強いリーダーシップ、柚希そのもの

2014年1月3日

写真:「眠らない男・ナポレオン」より、柚希礼音=撮影・岸隆子「眠らない男・ナポレオン」より、柚希礼音=撮影・岸隆子

 眠る時間を惜しんで自らを研鑽し、戦いに勝利し続け、頂点にまで駆け上がったナポレオン。愛する女も手に入れ、皇帝の戴冠式にはローマ法王でさえ呼びつけるほどの権力を誇示し、まさに怖いもの知らずの絶対的存在になったのです。けれど彼には、まだどうしても手に入らないものがありました。「世継ぎ」です。ヨーロッパで確固たる地位を築くためには、子孫を残すことが必要でした。

 愛する妻ジョセフィーヌにそれが叶えられない。ナポレオンにとって勝利の女神でもあるジョセフィーヌ。苦悩するナポレオンに、再びタレーランがささやく…。果たしてナポレオンは、己の飽くなき野望を成し遂げることができるのでしょうか。

 イタリア、エジプト、モスクワなど世界各地での戦闘シーンはスクリーンの背景を多用。灼熱の砂漠、アルプスの山並み、ロシアの雪原などをバックに、シンプルながら、いくさの厳しさが伝わります。一方、宮殿や戴冠式などセットは華やかでまぶしく、軍服などの衣装のきらびやかさも加わって、とにかく舞台は豪華そのもの。

 ストーリー、演出、音楽、役者、いずれも気合十分で、100周年1作目を飾るこの作品への意気込みが強く伝わります。

 なにより、強固な底力を持ち、タフで豪快、強いリーダーシップを発揮し、つき進むナポレオンの姿は、そのまま柚希さんの姿に重なるよう。夢咲さんとのトップコンビも盤石で、安定と強さを持つ星組だからこそ、大作の初演をぶつけられたのかもしれない。そんなことも感じました。

 濃密でスピーディーな2時間半は、まばたきしている暇もありません。まさに超大作と呼ぶにふさわしいル・スペクタクル・ミュージカルが、100周年のスタートを、華やかに、豪快に飾ります。

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◆「眠らない男・ナポレオン ―愛と栄光の外(果て)にー」
《宝塚大劇場公演》2014年1月1日(水)〜2月3日(月)
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/361/index.shtml
《東京宝塚劇場公演》2014年2月14日(金)〜3月29日(土)
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/362/index.shtml

《筆者プロフィール》さかせがわ猫丸 大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コム(朝日新聞デジタル)に「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。

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