マイコンテンツ

ここから本文エリア

特集(1)進行役は、渋い英真と、若々しい天寿

2014年1月3日

写真:「眠らない男・ナポレオン」より、左から天寿光希、英真なおき=撮影・岸隆子「眠らない男・ナポレオン」より、左から天寿光希、英真なおき=撮影・岸隆子

 物語はナポレオンII世(天寿光希)が、かつてナポレオンの腹心だったグランマルモン(英真なおき)に、父の真実を尋ねるところから始まります。清潔感あふれる若々しい天寿さんと、渋い英真さんの対照的な2人は要所要所に登場し、進行役となってわかりやすく話をつないでいきます。2時間半に凝縮されたナポレオンの波乱万丈な半生は、濃密かつスピーディーな展開となりますので、彼らの存在が欠かせません。英真さんの緩急がついた優しい語りは、一息つける和みの時間にもなっていました。

 ナポレオン・ボナパルト――ヨーロッパを制覇し、初の皇帝となった彼は本当に英雄だったのか、それともただの悪党だったのか?

 なげかけられた疑問に応えるのは、ナポレオンとともに時代を生きた多くの人物たち。舞台上に全員が登場し奏でる重厚なハーモニーのプロローグに、さっそく超大作の予感が。耳になじんでいくメロディーラインはさすがプレスギュルヴィック氏、気分が一気に高揚していきます。

――コルシカ島の貧しい田舎貴族の家に生まれたナポレオン(柚希礼音)は、才気にあふれた青年だ。フランスの士官学校を飛び級で卒業後、砲兵隊に入隊したが、それでも身分制度のため、良家の子弟のような出世を望むことはできなかった。だが、フランス革命を機に、彼の運命が動き出す。総司令官バラス(一樹千尋)から軍事的才能を見出され、王党派の反乱を鎮圧するための指揮権をゆだねられたのだ。わずかな手勢にもかかわらず、たった1日で反乱軍を鎮圧してしまったナポレオンは、一躍注目を浴びる存在となった。

 バックのスクリーンに雪が降る中、舞台の奥高く、デスクで学ぶ若きナポレオン・柚希。主題歌「眠らない男」を歌う彼を乗せたゴンドラが銀橋の真上まで降りくるという、いきなりなインパクトで驚かされます。この仕掛けは「太王四神記」や「ベルサイユのばら」のクライマックスで登場しましたが、まさかこの作品でお目にかかれるとは! 2階席のお客様も、柚希さんが目の前に感じられる迫力で大いに盛り上がれそう。

続きを読む

戻る

バックナンバー

宝塚歌劇一覧へ>> 舞台一般一覧へ>> 動画掲載記事一覧へ>> 過去記事一覧へ>>

過去記事一覧へ>>

ページトップへ戻る

Astandについて個人情報著作権利用規約特定商取引会社案内お問い合わせ