マイコンテンツ

ここから本文エリア

特集(1)シンプルなセットに人の生きる道を思う

2014年1月9日

写真:交響劇「船に乗れ!」より交響劇「船に乗れ!」より=撮影:加藤孝

 エピローグの「鳥の歌」がゆっくりと静かに心に染みた。この歌にたどり着くまでのサトルの苦悩を思い出し、区切りを付けて前に一歩進もうとする彼に拍手を送りたくなる。誰もが、それぞれの人生において味わう様々な「挫折」に思いを馳せ、自らを省みるだろう。私自身も、自分にとっての大きな挫折とは何だったろうかと、自分の半生を辿ってしまった。クラシックの調べにのせて進んで来たサトルの物語が流れ着く、最初の港という印象だ。

 クロスしたゆるやかな坂の舞台セットがシンプルで印象的だ。その坂道が人の生きる長い道のようにも見えてきた。その道が交わるところで、人は出会い、そして別れる。その繰り返しが人生なのかもしれないと思う。大きな背景には、版画のような絵が映し出される。45歳のサトルが懐かしい昔を振り返って思い浮かんだ「絵」なのだろうか。

続きを読む

戻る

バックナンバー

宝塚歌劇一覧へ>> 舞台一般一覧へ>> 動画掲載記事一覧へ>> 過去記事一覧へ>>

過去記事一覧へ>>

ページトップへ戻る

Astandについて個人情報著作権利用規約特定商取引会社案内お問い合わせ