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特集(3)ストレイカー、声だけで異質な存在感

2014年1月15日

写真:「オペラ座の怪人 〜ケン・ヒル版〜」公演より「オペラ座の怪人 〜ケン・ヒル版〜」公演より=(C)岩村美佳

 また、キャストの中でもひときわ異彩を放っていたのが、ファントムを演じるピーター・ストレイカーだ。彼の豊かでハスキーな歌声は、ほかの役者たちによる正統派クラシックの発声とはまったく異なり、声だけで異質な存在感を存分に感じさせる。なかでも、歌手の夢と恋人の愛を失ったと嘆くクリスティーンに向かって、姿を見せずに歌う「高い高いところから」(「ビゼー作曲「真珠採り」の「耳に残るは君の歌声」より)は、それまでのコミカルな空気を一転させて印象的だ。

 ピーター・ストレイカーは91年より20年以上にわたってファントムを演じているベテラン。70歳という年齢を感じさせない、声量豊かで滋味にあふれたボーカルは、二幕後半の「我を見捨てず、ここに留まれ」(「グノー作曲「ファウスト」の「ふるさとを去る前に」より)でも顕著だ。クリスティーンへの執着に、他の人間とのコミュニケーションをとれない子供のような面を感じさせるところが哀れで、人間臭さを感じた。

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