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特集(1)いつものタカラヅカと一味違う多彩な登場人物

2014年1月21日

写真:「Shall we ダンス?」より「Shall we ダンス?」より、ドニー役の夢乃聖夏=撮影・岸隆子

 この作品は1996年に公開され、大ヒットした同名の映画を舞台化したものだ。何しろこの年の日本アカデミー賞のうち、史上最多の13冠を獲得しているのだ。作品賞・監督賞・脚本賞・主演男優賞(役所広司)・主演女優賞(草刈民代)・助演男優賞(竹中直人)・助演女優賞(渡辺えり子)…と総ナメだった。

 映画も再度見直してみたが、思った以上に映画に忠実な作りがなされていることに驚いた。いつものタカラヅカと一味違って「ああ、こういう人、いるいる!」と思える身近なキャラクターが多数登場するのがこの作品の味わいだ。観た人は、登場人物の誰かに我が身を重ねることができそうだ。

 主人公ヘイリー(壮一帆)を巡る女性。ダンスで頂点を目指しているエラ(早霧せいな)と、良き妻ジョセリン(愛加あゆ)は、世の中の女性を大まかに分けたらジョセリンタイプとエラタイプに分かれるんじゃないかと思うくらい、真逆の人生を歩む2人である。

 客席の「初笑い」を誘いまくっているのは、夢乃聖夏演じるドニーだ。職場ではダメダメサラリーマンだが、ダンスに命を燃やし、そこで生きる意味を見いだしている男。映画では竹中直人が演じて人気を博した役だが、映画で竹中直人がやっていたあの独特な動きが、舞台ではさらにクネクネと強調されるので、まさに一挙一動から目が離せない。

 もう一人の強烈なキャラクターといえば大湖せしる演じるバーバラ。映画では渡辺えり子が演じた役だ。こういうパワフルでちょっと図々しいオバちゃんは、ダンスに限らずどんなお稽古事の教室でも幅をきかせる存在ではないだろうか。大湖の持つ、元男役ならではのパワフルさがこの役にぴったりハマっている。だが現実にはこんな「美人のオバちゃん」はなかなかいないだろうけど。

 そのほか、探偵事務所のクリストファー(奏乃はると)&ポール(彩凪翔)も良い味を出している。クリストファーは映画では柄本明が演じた役だ。夫が浮気しているんじゃないかと悩むジョセリンからの依頼で、ヘイリーの身辺調査を始めるのだが、いつしか彼らもダンスの魅力に引き込まれてしまう。

 本当は踊れる人が踊れない役をやっているのを観ると、不思議とときめいてしまう。あれはいったいどうしてなんだろう? こうした面々が後半のショーでは一転してかっこ良く踊っているのがこれまた新鮮だ。

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