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特集(2)サラリーマンを演じさせたら天下一品!の壮一帆

2014年1月21日

写真:「Shall we ダンス?」より「Shall we ダンス?」より、ヘイリー役の壮一帆=撮影・岸隆子

 だが、この作品を成功に導いた一番の要因、それは「リーマンジェンヌ壮一帆」の存在ではないだろうか。

 手前味噌で恐縮だが、私はかねてより壮一帆には「普通のサラリーマンをやって欲しい」と思っていた。そう思うようになったのはだいぶ前で、「Romance de Paris」(2003年雪組)のディディエ役や、「DAYTIME HUSTLER」(2005年雪組バウ)のヘイワード役などを観たのがきっかけだった。

 2009年に「逆転裁判」が上演されたとき、珍しく会場でアンケート用紙が配布されていたので熱心に回答して提出した。その中に「今後やって欲しい作品は?」という質問があったので私は、「壮一帆さん主演で『ヒルズの落日』、ITバブルでのし上がった男の栄光と転落の物語をやって欲しい」といったことを書いておいたのである。

 そんなこともあったから、今回の作品で「壮さん演じる平凡なサラリーマン」が観られるのがとにかく嬉しい。タカラヅカの男役スターはいつもは軍服の貴公子だの、スーツ(背広ではなく)に身を包んだナイスガイだのしか演じない。まして、平凡なサラリーマンなど普通はトップスターの引き出しにはないものだ。

 それを壮一帆は自然体で、でもタカラヅカの男役らしさを失うことなく演じてみせる。どこにでもいるようでいて、実は決していないサラリーマン。まさに虚実皮膜の間に存在するサラリーマンである。

 その意味で、いま壮一帆に一番演じて欲しい役といえば「半沢直樹」だ。あのクールな眼差しでの「倍返しだ!」を是非聞いてみたいもの。もちろんその場合の結末はテレビのように生々しい現実を突き付けるのではなく、夢と希望を感じさせるものにして欲しいが…。

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