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特集(1)中村、舞台のどこにいても存在感

2014年1月28日

写真:「真田十勇士」公演より「真田十勇士」公演より

 今までになく壮大なスケールの舞台を目指したというだけあって、先に書いた映像や照明を駆使したド派手な演出、役者ひとりひとりがスポットライトを浴びキメポーズで現れるケレン味たっぷりの登場シーンなど、すべてにおいて華々しさを前面に押し出した舞台。大きな器を用意された若い役者たちも、それに応えて、伸び伸びとした演技を披露した。

 主人公の忍者(抜け忍び)・猿飛佐助を演じるのは中村勘九郎。村を渡り歩き、高名な武士の家系と身分を偽っては豪勢な酒や料理にありつき、嘘がバレれば“忍び”ならではの逃げ足の早さで村を後にする。そのさなかに、真田幸村(加藤雅也)と出会い、彼を面白半分で本物のヒーローにするべく担ぐ佐助は、中村曰く「すくいようがないほど底が浅い」キャラクター。だが、自由奔放に生きる者のエネルギーと底抜けの明るさが見る者を魅了する。昨年の流行語大賞を受賞したフレーズを交えたアドリブや、客席いじりも面白く、舞台を回していく腕力を感じさせた。また、青山劇場の広い舞台を駆け回り、飛び回る運動能力の高さにも目を見張った。舞台のどこにいても、役の軽妙さに反して、ある種の重みを感じさせる存在感は、幼少から歌舞伎の舞台で研鑽を積んだ経験のたまものといえよう。

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