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特集(4)圧倒的な稽古量…「岸谷組」の底力

2014年1月29日

 芝居全体を引っ張っているのは、やはり岸谷&寺脇の名コンビだ。とくに脚本・演出を手がける岸谷は一幕での踊りっぷりもキレッキレで、八面六臂の活躍とはまさにこのことかと思った。いっぽうの寺脇は要所要所をきっちり締める感じのお芝居。二人の関係性は「作家(岸谷)と編集者(寺脇)」のようなものだそうだが、舞台上でもそんな二人の呼吸が感じられるようだった。

 観終わった後に「観たぞ!」という達成感があるのは、一場面一場面の密度がとにかく濃いからだろうか。だが、扱っているテーマは本質的で深いのに、深刻なお芝居を観たときに陥りがちな、どよよんとした気分にはならない。むしろ、心地よい疲れが残った。

 楽曲、群舞、衣装、そして大掛かりな舞台装置、それぞれに関わったスタッフのこだわりが感じられた。ラストの殺陣では出演者の身体能力の高さにも驚かされるが、加えて圧倒的な稽古量の賜物なのだろう。「地球ゴージャス」の稽古期間は2カ月と、通常のお芝居の倍の長さがあるのだそうだ。

 これが「岸谷組」の底力というやつか? ……表現する仕事に携わる者として羨ましく、「その底力の秘密を知りたい!」 そんなことまで、ふと考えてしまった。

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◆ダイワハウスSpecial 地球ゴージャスプロデュース公演Vol.13「クザリアーナの翼」
《東京公演》2014年1月8日(水)〜2月20日(木) 赤坂ACTシアター
《名古屋公演》2014年2月26日(水)〜3月1日(土) 愛知県芸術劇場 大ホール
《福岡公演》2014年3月7日(金)〜12日(水) キャナルシティ劇場
《大阪公演》2014年3月18日(火)〜31日(月) 梅田芸術劇場 メインホール
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://www.chikyu-gorgeous.jp/vol_13/

《筆者プロフィール》中本千晶 フリージャーナリスト。宝塚関係の著作に「宝塚読本」(文春文庫)、「なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか」(小学館新書)、「なぜ宝塚歌劇の男役はカッコイイのか」「ヅカファン道」(東京堂出版)。2013年9月に「タカラヅカ流世界史」(東京堂出版)を出版。スターファイルでも「ヅカナビ」連載中。

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