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特集【公演評】地球ゴージャス「クザリアーナの翼」
岸谷と寺脇が引っ張る、圧巻の3時間

2014年1月29日

 地球ゴージャスの第13作「クザリアーナの翼」の東京公演が開幕した。岸谷五朗と寺脇康文率いるこのユニットは阪神淡路大震災の年に「僕達、役者にできる事は何なのか?」との思いからスタートしたのだそうで、2014年は20年目となる。本公演も1月の東京公演(赤坂ACTシアター)を皮切りに、名古屋、福岡、大阪と3月末まで公演が続く。私は今回初めて「地球ゴージャス」の世界を味わったのだが、とにかく圧巻の3時間だった。(フリージャーナリスト・中本千晶)

 物語の舞台はジャメーリアという架空の小国。「アジアでありジャパンでありアメリカでありオーストラリアであり…」(プログラムより)、どこかに特定できない、色んな国の要素を持った国のイメージにしたいということで命名された国名だ。

 ジャメーリアは階級制度の国だ。トップには大帝QUASAR(クエーサー)が唯一人の第一種民族として君臨している。その下には軍事を司る第二種軍国民、平民である第三種平国民がおり、最底辺には奴隷として上の階級の人々に奉仕することだけが求められる第四(死)種デッシュ民がいる。

 デッシュ民たちは幼いころから「夢を持ってはいけない。夢食い虫に脳まで食われてしまう」と教えられて育つ。だが、彼らが一番不幸かというとそうでもないように見える。規律にがんじがらめにされながら不気味に行進していく第二種軍国民に比べても、彼らのほうがよほど人間らしさを感じさせる。

 「クザリアーナ」というのは、スワヒリ語で「再生」を意味する言葉だそうだ。彼らデッシュ民たちの「再生」こそが、この物語のテーマである。

【写真】地球ゴージャス「クザリアーナの翼」公演より

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◆ダイワハウスSpecial 地球ゴージャスプロデュース公演Vol.13「クザリアーナの翼」
《東京公演》2014年1月8日(水)〜2月20日(木) 赤坂ACTシアター
《名古屋公演》2014年2月26日(水)〜3月1日(土) 愛知県芸術劇場 大ホール
《福岡公演》2014年3月7日(金)〜12日(水) キャナルシティ劇場
《大阪公演》2014年3月18日(火)〜31日(月) 梅田芸術劇場 メインホール
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://www.chikyu-gorgeous.jp/vol_13/

《筆者プロフィール》中本千晶 フリージャーナリスト。宝塚関係の著作に「宝塚読本」(文春文庫)、「なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか」(小学館新書)、「なぜ宝塚歌劇の男役はカッコイイのか」「ヅカファン道」(東京堂出版)。2013年9月に「タカラヅカ流世界史」(東京堂出版)を出版。スターファイルでも「ヅカナビ」連載中。

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