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特集(2)「ウィキッド」日本上演版との違いは?

2014年1月31日

写真:NYブロードウェイ観劇レポート「ウィキッド」の劇場外には登場人物の柱が並ぶ=撮影・岩橋朝美

 一作目に紹介するのは、日本でも人気の「ウィキッド」。2003年から10年以上上演を続けながら、今でもチケットが入手しにくいミュージカルのひとつ。上演されているガーシュイン劇場は、今回見た中ではもっとも大型の劇場で、劇場外には登場人物の写真が貼られた柱がズラリと並び、中に入るや、舞台セットでもおなじみのドラゴン時計がお出迎え! グッズ販売のブースのほか、オズの国の住人になりきって撮影できるフォトスタジオもあり、「ウィキッド」の世界一色で、観る前からワクワクしてしまう。

 日本上演版は、物語、美術ともにブロードウェイ版を忠実に再現しているので、セットも日本上演版と同じ。だけれど、ステージが横に広いので、左右にまで張り出した豪華なセットの迫力がより感じられる。見るというより、自分がその世界観の中に存在しているよう。席も段差があって、とても見やすい。

 この日は、エルファバ、グリンダともに本役。エルファバ役のLindsay Mendezは、がっしりとした体格から繰り出すパワフルな歌声が圧巻! 厚みのある低音ボイスで、歌の歌詞をしっかり聴かせるように歌っていくのが印象的で、よい意味で“引っかかり”があり、芯のあるエルファバのキャラクターに説得力を生む。ソウルミュージックなどを歌っても、ピッタリはまるような温かみにも満ちた歌声だ。一幕最後の壮大なナンバー“Defying Gravity”は総毛立つほどの迫力。幕が下りてもなかなか拍手と掛け声が止まないほどの盛り上がりを見せた。

 一方のグリンダ役のAlli Mauzeyは、とにかくチャーミング! ブロンドの髪を手で払ったり、片足を上げるグリンダお得意の“可愛い女子”的仕草から、芸人もビックリのリアクション芸(笑)まで、一挙手一投足が面白くて見事なコメディエンヌぶりで、大いに笑わされた。これで、ちょっぴりたれ目が可愛いらしい抜群の美貌だから恐れ入る。透明感のある歌声も美しく、Lindsayエルファバとの対照的な魅力にあふれていた。

 フィエロ役のKyle Dean Masseyは、以前同役を演じたAaron Tveit(映画版「レ・ミゼラブル」のアンジョルラス役)にも少し似た、小顔で細身の爽やかなルックス。恰幅の良いLindsayエルファバとだとより細身が目立つけれど、二幕のふたりのデュエット“As Long As You’re Mine”にはうっとり。初めて女性としての幸せを感じるエルファバと、彼女を支えるフィエロのやさしさにグッときた。

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