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特集 (1)優等生と呼ばれるのがいや、殻を破りたかった

2014年2月3日更新
写真:2月公演で退団する花組トップの蘭寿とむ。2013年の「オーシャンズ11」より=兵庫県宝塚市、滝沢美穂子撮影 2月公演で退団する花組トップの蘭寿とむ。2013年の「オーシャンズ11」より=兵庫県宝塚市、滝沢美穂子撮影

 宝塚音楽学校に入ったのは1994年。過去最高の48倍の難関を突破した82期だ。同期には雪組トップスターの壮一帆(そうかずほ)をはじめ涼紫央(すずみしお)、紺野まひる、遼河(りょうが)はるひ、月船(つきふね)さららといったきらめくスターたちがいた。

 そのなかで、在学中は首席を譲らなかった。「自分の足りなさをずっと感じていたので、練習するしかなかった。あれ以上は無理と思うくらいレッスンしました」と振り返る。

 一方で、「優等生と呼ばれるのがいやで、その殻を破りたかった」ともいう。入団5年目くらいまでは、男役のだいご味がわからずもがいていた。

 転機は、瀬奈じゅん主演の宝塚バウホール公演「マノン」。男気のある役なのに、役どころをつかめないでいた。「こんなおいしい役なのに」。ある日、上級生にがつんと怒られて目が覚めた。「初日と千秋楽では別の役かと思うくらいがらっと変わった。演じ込むことを学びました」

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