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特集(5)米での舞台、日本人も「がはは!」と笑って(森)

2014年2月5日

写真:「シスター・アクト」制作発表より「シスター・アクト」制作発表より=撮影・伊藤華織

【質疑応答】

――瀬奈さんと森さんは魅力がそれぞれ大きく違うと思いますが、それぞれどんな所を盗みたいか。おふたりの答えを受けて、山田さんがおふたりをどのように見せたいか教えてください。

瀬奈 もう…パワフル(笑)! パワフルでいらっしゃるので、存在感が、先程も女性が主導権を握るといいましたが、そういう要素をすごく持っていらっしゃると思うので、私はそこを見習えたらと思います。この後歌唱披露をさせて頂くんですけれども、一緒に歌わせて頂くのはこれが最初で最後なんですよね。この1回だけですが、楽しみながらたくさんのことを吸収したいなと思います。

森 私は、なぜダブルなんだろうなと思ったんですよ。違いすぎるだろうと! 大体普通ですと似たような方をダブルにしますよね。「レ・ミゼラブル」も似た感じでやるんですけれど。なんでかな〜と。今の今まで信じられなくて、記者会見が終わったときに、やっぱりちょっと変えようかということになるかもしれませんから、今日が見納めかもしれないんですけれど(笑)。瀬奈さんは踊りも素晴らしいし、歌も素晴らしいし、吸収するところだらけで、私は本当に立っているだけなので。ちょっとは動きますが、本当に色々教えてください。(山田さんに)同じ振りとかやっちゃうんでしょうかね?息の切れ方が多少違うと思います(全員爆笑)。申し訳ございません。今からそこだけは宜しくお願い致します!

山田 おふたりに共通していることは、とてもポジティブで、とにかく明るい雰囲気を稽古場にいても舞台上でも醸し出していることだと思うんです。それがこの役には一番大切なことだと思いますので、そういう意味ではこのふたりは似ているんだと思うんですね。似ていないと皆さんが思っていたとしても、おふたりが持っている大元の何かがとても似ているんだと思うんです。その場にいる人達を幸せにする何かを持っていて、それはこの作品にとって不可欠なものなので、そこを東宝がよく見抜いたなと思います。ご期待頂いて楽しみにして頂ければと思います。

――(瀬奈さんと森さんへ)デロリスをどんな風に演じたいと思っていますか?

瀬奈 まだ私のなかに、こんな風にという確固たるものが全く今はなくて、ただ音楽を聞くと、とにかく明るい発散型でパワフルで、周りを明るくさせる力を持った人が歌うとすごく素敵なんだろうなと。私から出演者皆さんや客席の皆さんに、何か力を送れるように歌いたいなと思っています。

森 デロリスは場末のキャバレーの歌手なんですよ。立派な教会とかちゃんとした人に会ったこともない経験の持ち主なんですね。きちんとした世界に入っていって全てが初めての経験を味わうんですけれど、そういった意味では、皆さんが(作品の)お勉強も何もしなくて、ぽんと入ってこられても楽しめる凄い作品だなと思います。ロサンゼルスで私は見たんですけれど、映画は見ていて、ミュージカルは初めてだったのですが、腹をかかえて笑いました。こんな面白いものがあるんだなと。英語のわからない日本人をひとり連れて行ったんですが、「がはは!」と笑っていたので、ひょっとしたら言葉がなしでも笑えるのかなと思ったんです。シチュエーションが本当にわかりやすく面白い。これは本当に保証します! デロリスがきちんとした言葉を使う修道女の中に入って来て、「何やってるんだよ! ばかじゃねぇの!」という言葉を使うと、他の修道女が一瞬固まるんですよ。「どういったことでしょう? 今の言葉は?」みたいな感じで、そういうのが本当に面白いです!多分山田先生は色々と入れてくるんじゃないかと思っています。そういうところで、デロリス役をエンジョイしていきたいと思います!

――(山田さんへ)映画と舞台の一番の違いはどういうところなんでしょうか?

山田 映画はストレートプレイで、舞台はミュージカルというのが大きな違いなんですけれども、設定はほぼ同じなんです。ネバダ州のリノという、ギャンブルタウンが映画では舞台になっていますが、舞台ではフィラデルフィアとなっています。ストーリーは大体変わらないんですけれど、微調整はさせて頂きます。エディとデロリスが舞台版では高校の同級生で、彼は彼女のことが好きなんだけれども、彼女は気づいていなくて、彼はすごくがっかりしているとか、2人の関係が映画版よりは少し具体的に書かれています。あるいは、ストーリーの後半で、デロリスが修道院を出て行くことになるんですけれど、そこからはミュージカル版の方がエピソードが豊富になっていると思います。観た後に味わう幸福感や高揚感のようなものは一緒だという感じがします。

森 (舞台の方が)もっとあると思います。

山田 ほんと?

森 私泣きました。

山田 どの辺で?

森 最後の最後のシーンで。

山田 最後いいシーンですよね。ちょっと解決の方法が違ったりするんですよ。似つかわしくない黒人の場末のショーガールが、白人だらけの修道院に行くことで起こるカルチャーギャップのコメディだと思うんです。カルチャーギャップがあるということは、そこに理解の相違があるということで、対立があるというか、価値観が異なる者が一緒にいなければいけないというストレスが生じる…そのストレスを音楽が癒していく、あるいは音楽がそれをポジティブに変えていく、ということは映画と舞台の両方に共通することだと思います。そういう意味では「サウンド・オブ・ミュージック」のような音楽による力、つまりミュージカルの根源的な魅力を舞台版は持っているような気がします。それは映画以上に舞台が凝縮しているような感じがしています。人と人が声を揃えるとか、ハーモニーを作るみたいなことをミュージカルでは実体験出来る。客席に座って、ちゃんと生の声が合わさって広がっていくのを聞くという喜びが劇場にはあって、そういうところでミュージカル版が映画よりもチャーミングなのかなと思います。

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