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特集(6)子どもが登場することで屈折する心

2014年2月7日

写真:「ラブ・ネバー・ダイ」制作発表より「ラブ・ネバー・ダイ」制作発表より=撮影・岩村美佳

市村:ファントムというのは顔だけでなく、心にも傷を持っている男で、僕は40年の俳優人生の中でいろんな屈折した役を演じてきましたが、ファントムはその代表的な屈折した役で、今回もどこまで屈折できるかと思っています。普通じゃないところがこの役のいいところで、ただひとつの真実がクリスティーヌへの愛。それが、さらに強くなって、そこにグスタフという子どもが登場することによって、ファントムの屈折した気持ちがさらにどう屈折するか。屈折すればするほど、光って鮮やかになるんですね。それを少し見せられたらいいなと思っています。

司会:ありがとうございます。テーマは屈折ですね。続きまして、鹿賀さん、いかがでしょうか?

鹿賀:そうですね。ファントムは非常に多面性のある男で、悪いいたずらっ子のような面など、いろんな面を持っています。「ラブ・ネバー・ダイ」のファントムは前作よりもストレートといいますか、クリスティーヌへの愛、10年間の思いというものがどんどん深まって、それが非常にストレートな思いに変わっているんじゃないかと。そういった意味で前作とちょっと違うのかなと。僕はそこを強調して演じてみたいなと思っています。

司会:ありがとうございます。この時点で、みなさん絶対に2回は観に行かなければならないなと思っているかと思います。それでは、濱田さん、お願いします。

濱田:今回のクリスティーヌ・ダーエは、前回の「オペラ座の怪人」から10年経っています。彼女にはラウルとの子ども、息子がいます。クリスティーヌ・ダーエが母親としてもう一度舞台に戻って来た時に、彼女がどのような10年間を歩んで、どのような思いを隠しながら生きてきたか、そして本当に好きだった人、今好きな人、愛する者、いろんなものに囲まれながらの彼女の感情の揺れ、価値観の変化、とにかくドラマチックに、まさにそこでクリスティーヌ・ダーエが苦しみ選んで決着をつけていく工程をリアリティをもって演じられたらなと思います。

司会:ありがとうございます。みなさんの言葉から思い入れが伝わってきますね。それでは、平原さん、お願いいたします。

平原:本当にどこから話していいかわからないんですけれども、まずは楽曲が凄くいいということかな。元々は英語のものを日本語に訳して、英語のフレージングを日本語で歌う難しさを感じていますし、でも日本語ってきれいだなという魅力も感じていますし、それをしっかり本番で歌えるようにがんばりたいなと思っています。そして、とくに「愛は死なず」という、クリスティーヌが凄く素敵な衣装で、ある大切な場面で歌う曲があります。先ほどもめぐみさんと一緒に歌わせていただいた曲ですけれども、その歌詞がよくて、どんな運命も、どんな痛みも耐え抜き生き抜く愛ってなんなんだろうと私も今まで生きた中で、リアリティをもって歌えたらいいなと思います。すべての歌詞、メロディに意味があって、CDで聴いていても泣けてくる作品なので、舞台を見終わった後も、CDを買って聴いて、まだ観に行こうと思っていただけるように、しっかりと歌をがんばって練習したいと思いますし、お客様に見ていただきたいと思います。

司会:ありがとうございました。それでは、田代さん、よろしくお願いします。

田代:前作の「オペラ座の怪人」のラウルは20歳ぐらいの凄く純粋な青年だったと思うのですが、今回の「ラブ・ネバー・ダイ」のラウルというのは少し屈折したところが生まれていまして、ちょっと様子が変わっています。そして、本当にいろいろな登場人物が出てくるんですけれども、もしかしたら一番ある意味人間的な感情、リアルな感情があるのではと思います。僕が最初に舞台を観た時に、そして台本を読んだ時に、一番共感しづらいのがこのラウルだなと思いました。でも、読めば読むほど、観れば観るほど、ある方向から見れば共感しづらいのですが、また別の方向から見た時には逆に一番共感できる部分があったんですね。そういった色を何かの形でみなさんの心にお届けできたらなと思います。

司会:ありがとうございます。橘さん、お願いいたします。

橘:田代さんもおっしゃっていましたが、ラウルはちょっと様子がおかしいです。この言葉を言っていいのかわからないんですけれども、ダメ男というか。初めて観た時はそんな風に感じてしまいまして、ちょっと僕の……こんなことを言うと僕がいい人みたいでアレなんですけれども、僕と正反対かなと思いました。

司会:方向性ということですよね?

橘:はい。そうです。正反対の役だったので、どういう風に自分の感情を入れようかなと凄く今でも悩んでいる状態ではありますけれども、僕がそんなえらそうなことは言えないので、歌のお稽古から積み上げていきたいと思います。

司会:ありがとうございます。それでは彩吹さん、お願いいたします。

彩吹:「オペラ座の怪人」の10年後ということなので、グスタフくん以外の役には過去の10年というのが必ず漂っていると思うんですね。私が台本を拝見して、メグはこの10年で変わらざるを得なかった部分があるんだなと感じました。元々はフランスのオペラ座で踊っていたのが、今はニューヨークのコニーアイランドで、ショービジネスに関わらざるをえなかったというのが凄く切ないと思ったので、過去の10年もそうですし、変わる前の部分も失くさないで演じられたらと思います。私も「サンセット大通り」に出させていただいて、その時に楽曲の難しさには頭を打っておりますので、きちっと歌わせていただいたら、アンドリュー・ロイド=ウェバーさんが作った作品のメグ・ジリーの役が伝わっていくのではと思っておりますので、がんばりたいと思います。

司会:ありがとうございます。笹本さん、お願いいたします。

笹本:今回のメグ・ジリーは華やかなダンスナンバーがいくつかありますので、まずは体力、体型作りをして、そのダンスシーンに備えないとなと思っています。非常に難しい役だなと思っています。メグは凄く人間らしい人間というか、人間誰もが共感できる役なのではないかなと思います。表には見せない本当のメグの部分、本当の気持ち、心の奥深いところを探られるところまで探っていきたいなと思います。あの結末を迎える大切なシーンも待っていますので、まずはこの本を読む前に、「オペラ座の怪人」をしっかり観て、メグってどういう人生を送っていたのかなというところから、役作りを始めたいと思っています。

司会:ありがとうございました。それでは、鳳さん、お願いいたします。

鳳:私の歌の中に、10年間彼を、音楽の天才を支えた、なのにクリスティーヌが現れてすべて水の泡というのがあります。その絶望感を演じられたらと思っております。

司会:ありがとうございます。それでは、香寿さん、お願いいたします。

香寿:私も、今鳳さんがおっしゃったとおり、彼の才能を信じてパリからニューヨークに連れて来て、それだけの大きなことをやり遂げたのにもかかわらず、クリスティーヌが現れたことで何もなくなってしまう。自分は何だったんだろう、どういうこと?と。メグとは親子の役なんですけれども、親としての気持ちとか、いろんなことを肉付けして、厳格な大きな人物に見えるようにしたいなと思っております。

司会:ありがとうございます。それでは加藤君、よろしくお願いします。

加藤:グスタフ役というのは、先ほどから言っているのですが、クリスティーヌ・ダーエの息子で、とても考え方が豊富な子で、この作品の中でも何か所か、今グスタフはどう考えているのかということが出てくるんですけれども、そのグスタフの気持ちをみなさんに伝えられるようにがんばりたいと思っています。

司会:ありがとうございました。それでは、松井君、お願いします。

松井:今、清史郎君が言ったとおり、気持ちをお客さんに表現したいのと、それとグスタフは凄く高い音とか、難しいところがあるので、そういうところをがんばって、きれいに出せるようにがんばりたいです。

司会:ありがとうございました。それでは、山田君、お願いします。

山田:僕もふたりと同じようなことを言ってしまうのですが、高音がいっぱいあったり、いろんな気持ち、面を出せたらいいと思います。

司会:ありがとうございます。それでは、記者のみなさまからも質問があれば受け付けます。

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