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特集(1)男役の宝塚OG7人による舞台

2014年2月12日

写真:麻路さき撮影・宮川舞子

――「THE CLUB」は、オフブロードウェイ発、男役さんだけ7人というとてもユニークな作品ですが、麻路さんの役は「マエストロ」ですね?

 そう、最初から最後までピアノをずっと弾いている役なんです。この作品はミュージカルなんですけど、音が、ピアノしかないんですね。それを私が全曲弾くという。

――そうなんですか! じゃあ、弾いて、でも、お芝居もされて、みたいな?

 そうですね。だから、ピアノからほとんど動けないんですよ。私が立つときは、音がないとき。でも、他のキャストが歌い出したりすると、私が弾かないと始まらないので、そこはもう演奏のほうに集中です。

――登場する7人の男たちのなかでは、どういう役どころなんですか?

 クラブという空間のなかで、お客さんが4人。榛名(由梨)さんと和央(ようか)さん、大和(悠河)さん、そしてガイチちゃん(初風緑)。私はお店の従業員なんです。私はピアノ弾きとしてお店にいるし、あとの2人はボーイなどですね。

――夢輝のあさんと北島マミさんですね。

 お客さん4人が女性に対する様々な感情を面白おかしく語っていく中で、自分の恋愛経験を語るシーンもあるんですけれど、そこもピアノと一緒になんですよ。ほかに演奏してくれる人はいないので、弾き語りしかない。音をずっと引っ張っていく役なのでマエストロ、指揮者なんですよね。

――今回は何と、「音楽監督」もされるとか?

 そう。後から加わった肩書きなんです(笑)。17年前にやった作品なので、色々な資料から掘り起こす作業が必要なのですが、皆さんとのお稽古がスタートするときには、私はある程度先に音楽をわかっていないといけないと思ったんです。全部で30数曲あるのですが、お稽古に入ってさあ歌おうというときに私が弾けないといけないから、その作業を前もってやっておこうと、スタッフの先生方といろいろ相談しているうちに、音楽監督の矢部先生と一緒に名前を並べさせていただくことになりました(笑)。

――掘り起こす作業というのは?

 資料が古いので、コピーにコピーにコピーを重ねた譜面だったりするんです。それに今回、田尾下哲さんの演出になって、歌詞も訳詞になったので、英語の歌詞を日本語に書き換えたりしていると、もう譜面が解読できないぐらいぐちゃぐちゃになってしまって(笑)。私も自分で弾くときにきちんとした譜面が欲しかったですし、じゃあもう新しく譜面を作ろうかということで、12月ぐらいからパソコンの前にずっと座って、譜面起こししています(笑)。

――ブログでそれを拝見して、「ええ!そうなんだ」とびっくりしました。

 そうなんですよ(笑)。私も初めての経験なんですけどね。ずっとピアノが好きで最近はライブをやったりしているんですが、そこで自分で譜面を探してきたり、譜面をアレンジしたり、そういうことを少しずつ手がけ始めていたところに、今回の仕事だったんですね。

――まさにぴったりのタイミングでしたね。

 パソコンで譜面を作れるということは知ってはいたんですけど、今までやったことはなかったので、ちょっといじってみようかなと思って始めたんです。何しろ7人しかいないので、全員がきちんと歌わないと、ミュージカルだからぐちゃぐちゃになってしまいます。まず、みんなに先にキーを決めてもらって…キーが途中で変わると、ピアノって全部変わりますからね。自分のためにも役のためにも、一刻も早く譜面が欲しいと思って始めたら、没頭してしまって、もう止まらない(笑)。もしかしたら、お稽古が始まってからのほうが私は楽なのかもしれない(笑)。

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