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特集(5)モーニング娘。と共演したら、息子が…

2014年2月12日

写真:麻路さき撮影・宮川舞子

――最近は、舞台の機会も増えてらっしゃいますよね。

 そうですね。やっぱり宝塚が100周年だからだと思うんですよね。3年前から100周年に向けてやっているOG公演にも、ありがたいことにたくさん呼んでいただいています。

――ブラジルで学んだ「まずは楽しむ」という姿勢は、舞台にも何か影響していますか?

 昔、宝塚にいたときは「男役こうあるべき!」みたいなものが自分のなかにとても強くあって、「絶対にそれを崩したくない!」と思ってたんです。それで、「次のためにあれをしなきゃ、これをしなきゃ」と、楽しい反面アスリート的な、日々チャレンジの毎日でした。でも、辞めてからは「楽しい」だけ(笑)。OGがたくさんいて、かつて一緒だったメンバーともまた一緒にやれるし、時代的に合わなかった方たちとも出会えて、どんどんどんどん名簿録の人数が増えていきます(笑)。それはすごく楽しいですね。

――今回の7名の方はいかがですか? お付き合いのあった方ない方、いらっしゃると思うのですが。

 榛名さんはもちろんご一緒させていただいていたし、タニちゃん(大和)はOG公演でも一緒だったことがあるし、ガイチちゃん(初風)と夢輝のあちゃんはいっしょにやっていたけれど、和央ちゃんと北嶋マミちゃんは初めてなんですよ。この間、一緒にポスター撮りしたときは、まだお互いに「人見知り」みたいな、「口数少な」みたいな感じでした(笑)。でも、そうなると次のお稽古のときに、どういう人なのかを知るのが楽しみですね。

 辞めてまで競争してっていうのは、みんな全然ないと思うんです。だからOG公演って、これまで私が参加したものは、雰囲気が全部良かったんです。劇団のときはね、ちょっとどこかに「ライバル…めらめら」みたいなのがあったりするんですけどね(笑)。どれだけ和やかにできるかで、みんなが力をうまく発揮できるかも変わると思うので、いい雰囲気にしたいですね。

――OG公演といえば、私は「DREAM TRAIL 〜宝塚伝説〜」も拝見したのですが、あのときは何とダルマで登場されましたよね。

 そうですよ! ダルマね! 私、辞めてから、劇団にいたときはあまりやれなかったことを、色々とやらせてもらっているんですね。あれも荻田先生が「足出してもいいですか」とおっしゃるから、「お客さまにご迷惑でなければ」て言って(笑)。

――荻田先生から、そんなご提案が。

 はい、ご提案で。そのもっと前、OG公演に一番最初に出たときは、姫役をやったんですよ。まあ、コメディだったからなんですけどね(笑)。

――桜吹雪狸御殿ですか?

 そう、狸御殿のきぬた姫。あれも演出の植田先生から「姫と2役だから」と言われて、「ええーっ!」て(笑)。「あんみつ姫みたいな格好で、出ていいから」とおっしゃるので、「ホントにいいんですか?」と聞くと、「絶対大丈夫。みんな大笑いするから」と、先生が太鼓判を押してくれまして(笑)。衣装合わせのときには、かつて黒木瞳さんが着られたという本当に綺麗な衣装を出していただいて、頭飾りも、宝塚のトップでもつけないぐらいの、もう何だかめちゃくちゃ豪華なのをつけてくださったんですよ。4キロぐらいあって、頭が重たかったんですけど、そんな経験もすごく楽しかったです。

 あとは「シンデレラ」。鳳蘭さんがずっとされていた魔法使いの役があるのですが、そのとき鳳さんが他の公演に出られていたので、お声をかけていただいて、モーニング娘。の皆さんと一緒に出たんですよ。あのころは高橋愛ちゃんが一番の長でやってたんですけど、「アイドルと出るなんて」と自分でもびっくり(笑)。そのとき初めて、子どもが「お母さんすごい!」って言いましたよ(笑)。やっぱり男の子だから。

――じゃあモーニング娘。のことは息子さんも?

 子どもも知ってるんですよ。その何年か前に「座頭市」をやったときもそうそうたるメンバーが出ていたんですけど、子どもにはまだわからないんですよね。「有名な人たちなのよ」って言っても、「ふうーん」って。でも、モーニング娘。と出るっていった瞬間、まあ喜んで喜んで、ね。そういうことも何だか、宝塚ではありえないじゃないですか。だから、面白いですよね。

――いろんなことをやって欲しくなる役者さん、みたいなところがあるんでしょうか?(笑)

 でもね、私はあまり女役が得意じゃないみたいで…。

――えっ、そうなんですか?

 得意じゃないというか、可愛くなれないんですよね。「そのままで出ていいよ」っていう役は、やりやすいんですけど。でも、色っぽい役なんかは無理だし、他の舞台を観に行って「自分がもしここに出るとしたら?」と考えても、なかなかはまりそうな役がないんですよね。そんなに使いやすい人ではないかもしれない(笑)。やっぱりOG公演はものすごく入りやすいですね。男役をやらせてもらえるし、男役が好きだし。女優をそんなにやっていないから、男役に戻りやすいんでしょうね。

――なるほどなるほど。

 芸能界で生きていくつもりで、「もう男役はしない」ぐらいの覚悟で女優をしていると、日頃から女性らしくするでしょうから、男役に戻るときに、また大変だと思うんです。でも私はそういうのがまったくなく、辞めたままなんですよ(笑)。もちろん体力も衰えているし、昔と同じことはできないにしても、16年前の記憶は残っているので、そのまま取り組めばいいっていう感じかな。

――今回はいろいろは経験を経たOGの方が、再び男役で、燕尾服を着てのお芝居ですが、どんな風に取り組んでいきたいですか?

 今回は演技するより演奏することを重視しなければならない役どころなので、まだ自分のキャラは、まったく作れていないんですね。今は譜面と戦っているところなので、お稽古始まって他の方のキャラができてきたところで、「こういう人、いないな」っていうところに自分のポジションを持ってこようかなと思ってます(笑)。

――あ、なるほど。

 暗めの人とか、マザコンタイプとか、色々なキャラをお稽古でつくっていく中で、空きが絶対あるじゃないですか。マエストロに関してはどう作ろうが自由な状態になっているので、キャラは後半に固まってくるかもしれないですね。

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