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特集(7)ワイワイやってる人の会話に混じる感じで参加して欲しい

2014年2月12日

写真:麻路さき撮影・宮川舞子

――活動の幅もどんどん広がってらっしゃいますが、これからやってみたいこととか、ありますか?

 そうですね。基盤ができ始めたボサノバのバンド仲間とのライブも、年1回でもいいからどんどんやっていきたいと思っていますし。OG公演が今後どうなっていくのかはわからないんですけど、話をいただけるということは、「やれるんじゃないか」と思っていただけるということだから、「えー」とか「できない」などとあまり言わずに、家族との相談で大丈夫そうなら、やっていきたいです。「仕事はもうしない」とも言わないし、「仕事が絶対欲しい」とも言わない、流れに任せてやっていきたいから…何だか、申し訳ないくらい、気楽に考えちゃってるんですけどね(笑)。

――でも、この1年はどうしますか? 100周年のこの1年は?

 今年は、忙しいんですよ(笑)。

――麻路さんとしては、「100周年」にどう向き合っていきたいですか? やっぱり特別な年だと思うのですが。

 そうですね。100周年…今までやってきたOG公演の中で、一番いい状態で臨みたいかな。今までのOG公演の経験を、ここで出し尽くしたいです(笑)。私、OG公演出演者の中ではベテランらしくって、最多出場ぐらい出てるらしいので。気持ちは楽に、でも、なあなあにならずに、新しくいいものを出せたらと思っています。

 やっぱり男役って若いほうがいいじゃないですか(笑)。年齢を重ねていくと前と同じことはできないし、若かったからできたこともあるし、見た目だって年齢を重ねていけばみんな変わっていきますから。だから、宝塚の男役にはアイドル的なカッコよさが求められるのだとしたら、今のOG公演の男役は、もうちょっと落ち着きがあって、ダンディで、「若さで勝負」よりもうひとつ上のカッコ良さを出せればいいなと思っているんですが、どうなるか(笑)。

――ではまさに、「THE CLUB」でもそういう部分が発揮されそうですね。

 そうですね。「カッコよくしよう」とか、あまり思っていないので、年齢にふさわしい感じで出られたらいいかなと。

――最後に、「THE CLUB」観に行きたいなと思っているファンの皆さまにメッセージを。

 自分の演奏も、マエストロという役どころも面白いですし、ストーリーもすごく面白い作品なので、「舞台を観に来る」のではなくって、「参加」しに来て欲しいかな。あるいは、飲みに行く感じ? 私たちと同じ空間で、横の人がワイワイやってる会話に一緒に混じるような感じで、一体感を持って観て欲しいですね。

――マエストロさんが、お迎えしてくださるんですね。お店で。

 そう。一緒に出る感じで、来て欲しいかな。

――すごく楽しみになりました! どうもありがとうございました。

〈インタビューを終えて〉
 宝塚時代は星組のトップスターとして人気を博していた麻路さん。宝塚卒業後は芸能界への道を進む方が多い中、さっそうと奥様に転身し、はるかブラジルに旅だってしまわれたので、その後どんな日々を過ごされているのかと興味しんしんだった。でも、お話を聞けば聞くほど、ブラジルの陽気さとスケール感が何だか麻路さんにはぴったりで、第二の人生の舞台としてブラジルを選ばれたのも必然という気がしてならなかった。

 また、「麻路さんといえばピアノ」のイメージが宝塚時代から強かったが、これまた面白い話が次から次へと出て来て、「本当にお好きだったんだ!」と改めて理解。しかも、今回の舞台の「マエストロ」という役は、そんな麻路さんしかできる人はいないんじゃないかと思える役どころだ。ああ、人生の新たな扉ってこうやって開かれていくのかもという実例を目の当たりにしているようだった。

 地球の両側での「二重生活」を楽しみながら、奥さま業も舞台ものびのびと、でもこだわるところには徹底的にこだわりながらやっていらっしゃる麻路さんの生き方は、ひとりの女性として素敵だなあと憧れる。楽々とこなしておられるようにもみえるが、実は誰にでもできることではないのでは? そんな麻路さんが「THE CLUB」で再び見せてくれる男役像が、宝塚時代からどんな進化を遂げ、深みを増しているのかが楽しみである。(中本千晶)

【フォトギャラリーはこちら】

◆リリックプロデュース公演「THE CLUB」
《東京公演》2014年3月4日(火)〜16日(日) 品川プリンスホテル クラブeX
《東京公演》2014年3月20日(木)〜27日(木) 東京芸術劇場 シアターウエスト
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://ameblo.jp/theclub2014

(関連リンク:麻路さき 公式ブログ)
http://ameblo.jp/saki-asaji/

《インタビュアープロフィール》中本千晶 フリージャーナリスト。宝塚関係の著作に「宝塚読本」(文春文庫)、「なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか」(小学館新書)、「なぜ宝塚歌劇の男役はカッコイイのか」「ヅカファン道」(東京堂出版)。2013年9月に「タカラヅカ流世界史」(東京堂出版)を出版。スターファイルでも「ヅカナビ」連載中。

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