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特集(1)蘭寿、いかにもな登場に思わずしびれる

2014年2月19日

写真:「ラスト・タイクーン」より「ラスト・タイクーン」より、蘭寿とむ=撮影・岸隆子

――1930年代のアメリカ。ハリウッドのタイクーンと呼ばれる若き天才プロデューサー、モンロー・スター(蘭寿)は、かつて一スタッフだったジェシカ(蘭乃)に目をつけ、ミナ・デービスと名付けて大作映画のヒロインへと育て上げた。恋に落ちた2人は作品の完成と共に結婚を発表、幸せの絶頂を迎えるが、その矢先、ミナが突然の事故で亡くなってしまう。

 癒えない傷を抱えたまま、映画製作にますます情熱を傾けるモンローは、新進脚本家のワイリー(芹香斗亜)と小説家ボックストレー(華形ひかる)に脚本を競わせたり、自分の方針と合わない監督のライディングウッド(紫峰七海)を解雇するなどおおなたを振るう。ビジネスを主張する大物プロデューサーのブレーディ(明日海)の意見にも耳をかさず、観客のための映画づくりをめざし、自分のもとに結束してほしいと声高に訴え、スタッフたちを困惑させていた。

 真っ暗なステージの中央にパパパッとスポットが当たり、椅子がくるりと回ると、長い脚を組んだタキシード姿のモンロー・スターが! いかにもな登場に思わずしびれちゃう。

 蘭寿さんのイメージは薔薇の花束とドンペリ抱えてヘリコプターからタキシード姿で降りてくる、そんなシチュエーションが似合いそうな、とことんキザでクサい男役ですから、最後の最後にその魅力が全開で見られそうな予感に、オープニングから胸の高鳴りが抑えられません。

 映画製作に妥協を許さないモンローは、スタッフにダメ出しの連続です。いい女たちに言い寄られても、蹴散らして我が道を行くニヒルな男。フライシェーカー(瀬戸かずや)やボルビッツ(月央和沙)ら、スーツを着こなしたイケメンスタッフを従えて、憎たらしいほど厳しいのですが、それがまたたまらない。

 スタッフだったミナをヒロインに抜擢し、ついには妻にしてしまう現実のシンデレラストーリーをもプロデュース。ところが不慮の事故で天国から地獄へ。こうしてモンローはますます映画製作に没頭するようになったのです。

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