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特集(3)狂気をはらんだ演技に重厚な存在感、望海

2014年2月19日

写真:「ラスト・タイクーン」より「ラスト・タイクーン」より、望海風斗=撮影・岸隆子

――モンローの強引なやり方に不満を募らせる現場スタッフたちは、ブロンソン(望海)を中心にユニオン(労働組合)を結成しようと立ち上がる。そんなある日、撮影所が火事に見舞われるという事件が起こった。現場にいあわせた2人の女のうち、キャサリン(蘭乃/二役)がミナそっくりだったことにモンローは激しく動揺し、心を奪われてしまう。

 ダンスパーティーで再び彼女に出会ったモンローはすぐさまアプローチ、最初はミナの面影を重ねていたが、次第に彼女自身を愛するようになっていった。だがキャサリンはモンローを受け入れることができない。自分はミナにはなれないことを誰よりも知っていたから。そして、一緒に暮らす男ブロンソンがいたから…。

 ダンスパーティーでは、蘭寿さんを中心にタキシードの男役が徐々に集まって踊り出すシーンが、いかにも花組らしくて華やか。また、キャサリンをドライブに誘ったモンローが、なんと本物の真っ白なオープンカーで登場するシーンも! サングラスをかけ、彼女を迎えにくる姿はカッコいいにもほどがあります。

 望海さん演じるブロンソンは、映画スタッフの一人でフィルム編集技師。モンローへの怒りを人一倍たぎらせ、自分たちの待遇を改善させるため皆を蜂起させますが、彼自身も屈折した人間でした。キャサリンを力で支配しながらも、彼女がいないと生きていけないと泣き崩れるDV男だったのです。狂気をはらんだ演技に、迫力ある歌声、仲間を煽る場面でも、望海さんならではの重厚な存在感が光り、登場のたびに舞台が引き締まるのはさすがですね。

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