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特集(1)初舞台の山田、ダンスも上手くてびっくり

2014年2月26日

写真:「フル・モンティ」公演より「フル・モンティ」公演より=(c) taro

 ちなみに「フル・モンティ」とは「すっぽんぽん」という意味だ。舞台は初挑戦という山田が、本当に「フル・モンティ」になってしまうのか? そんな期待を胸に(?)客席には多くの女性たちが詰めかけていた。その山田演じるジェリーは、映画で見たイメージそのもので、ハマリ役。「失業中でバツイチのさえないオトコ」だが、そんな役で舞台に立っても観客の目を惹き付ける。しかも、実はダンスも上手くてびっくり。

 ジェリーの親友、太り過ぎに悩むデイブ役は勝矢。「いいデブがなかなかいなくて」(福田)キャスティングに苦労したという役だが、山田ジェリーともいいコンビぶりで、掛け合いの間も絶妙だ。また、今回どちらかというとテレビや映画でおなじみの俳優が多くを占める出演者の中で、「舞台系」劇団四季出身の鈴木綜馬、保坂知寿演じるハロルドとヴィッキーのカップルは安定の歌とダンスをみせた。

 「脱いだらすごい?」らしいイーサン(ムロツヨシ)と、年寄りだが実は踊れる(?)黒人ホース(ブラザートム)のオーディションシーンはまるでテレビのお笑い番組のショートコントを見ているよう。客席もナチュラルな笑いの渦に包まれていた。とりわけ、イーサン役を演じるムロツヨシは、マッシュルームカット頭でまくしたてる話術がすごいインパクト。一幕は正直、生理的に受け付けられなかったが、二幕に入ると何だか「キモカワイイ〜」と受け入れてしまっている自分に驚いてしまったぐらい。

 映画のように細やかな心理描写が難しい分、それぞれの役がシンプルで尖ったキャラクターとして描かれる。たとえば、病気がちの母と同居する独身男のマルコム(中村倫也)は、さながら今どきのニートだ。その世間とのズレっぷりにも不思議な愛嬌がある。ジェリーらの元上司であったハロルド(鈴木綜馬)の、元部下たちとの確執の部分はあまり描かれない代わりに、妻(保坂)を溺愛するあまり、失業したことも告白できない中年男の可愛らしい部分が強調されていた。

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