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特集(2)何かに挑戦するときは、誰かの愛が必要

2014年2月26日

写真:「フル・モンティ」公演より「フル・モンティ」公演より=(c) taro

 女性陣たちも、デイブを愛しているのにセックスレスに悩むジョージー(大和田美帆)、元夫と現在の夫候補との間で揺れ動くジェリーの元妻パム(佐藤仁美)、愛すべき能天気奥様ヴィッキー(保坂)と、これまたそれぞれにキャラクターが明確で、女性も共感しやすいように描かれていた。

 とにかく言葉のキャッチボールに勢いがあり、観客を飽きさせない。脚本の言葉遣いには細部に至るまで工夫がこらされ、今回脚本の翻訳・訳詞も担当したという福田のこだわりを感じさせた。キャストも皆、山田以下全員が芝居巧者ぞろいのため、安心して笑っていられる。

 唯一、映画には登場しないオリジナルキャラ、ジャネット役の浦嶋りんこが舞台版ならではの役割を果たしている。6人の男たちをときに励まし、ときに叱咤し、一度きりの舞台を大成功に導く、肝っ玉母ちゃん風な存在感だ。

 ラストに至る展開は、デイブとジョージー、ハロルドとヴィッキー、そしてイーサンとマルコム(?)という3組の愛が成就していく過程がくっきりと描かれて映画以上にドラマチックでロマンチック。その中で誰からの愛も受けられない(と自分では思い込んでいる)ジェリーだけが、土壇場になって「フル・モンティ」に踏み切れない。そこで背中を押すのが、息子のネイサン(福田響志)だ。自分を捨てて大きなことに挑戦するときには、やっぱり誰かの愛が必要なのだ。

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