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特集(1)朝夏、やっぱり男役で味わいたい貴公子テイスト

2014年2月20日

写真:「翼ある人びと」より「翼ある人びと」より、ヨハネス・ブラームス役の朝夏まなと=撮影・安田新之助

 オープニングは木々と照明だけで晩秋をイメージした舞台で、朝夏さんがソロのダンスを披露。スレンダーなスタイルと長い手足を生かしたしなやかな動きで、これから始まる夢の世界へと案内してくれます。

――ハンブルクの貧民街でピアノを弾くヨハネス・ブラームスは、ある夜、粗野な酔客らに挑発されているところを、ヴァイオリニストのヨーゼフ・ヨアヒム(澄輝さやと)に救われた。ヨハネスの才能に気づいたヨーゼフは、ロベルト・シューマン(緒月)への紹介状を書いてやろうと言う。

 ヨハネスは言われるがままシューマン家を訪れると、そこには著名な作曲家ロベルトとその妻でピアニストのクララ(伶美)、3人の子どもの温かな家庭があった。促されて自作のモチーフを弾いたヨハネスの才能に驚いた夫妻は、彼を自宅に住まわせて世に出そうと決意する。

 朝夏さんはみすぼらしい服装でも、にじみでる品が隠せません。先日の宙組大劇場公演「風と共に去りぬ」では女役のスカーレットを見事に演じ、そのお茶目な可愛らしさに驚かされましたが、せっかく持って生まれた貴公子テイストはやっぱり男役で味わいたいもの。才能豊かな音楽家の卵なんて、しっかりとそのニーズにこたえているではありませんか。

 ロベルトを演じる緒月さんは優しく渋いオジサマ役が、いつにも増してはまり役。明瞭なセリフ回しと貫禄ある姿が、なんともいえないやすらぎを感じさせます。ヨハネスを音楽家としてただ育てるだけでなく、病と闘いながらも大きな愛でヨハネスと家族を包み込む優しさがどんな時でも変わりません。そんな彼も、音楽家としての全盛期はすでに過ぎていて、現実の生活は困窮していました。

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