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特集(4)駄々っ子に母性本能くすぐられっぱなし

2014年2月20日

写真:「翼ある人びと」「翼ある人びと」より、ヨハネス・ブラームス役の朝夏まなと(写真左から3人目)、クララ・シューマン役の伶美うらら(写真奥)=撮影・安田新之助

 ヨハネスは、才能あるクララが絶えず控え目に生きていることに苛立っていました。自作の曲を書いているにもかかわらず発表もせず、常に夫の後ろに控え、家事や子育てに忙殺されていることに納得がいきません。ロベルトの病状が悪化するにつれ、ますます必死で支えるクララを、なんとしても助けたいと思う気持ちは、いつしか恋へと形を変えていました。でも彼女は恩師の妻。そして、その恩師は病に倒れている…。

 激しい闘志と、自らを制御する思いとの葛藤に揺れ動くヨハネス。まだ若い彼は自分の感情を持てあますことが多く、その度にクララから子どものように諭されてしまいます。どんな状況にあっても動揺することのないクララに比べ、どこか駄々っ子のよう。それでも子どもたちの面倒をみるさりげない優しさや、繊細で豊かな表情が魅力的で、こちらの母性本能もくすぐられっぱなしです。

 ヨハネスが尊敬するベートーヴェン(のような人物)が時折、幽霊のように現れて、彼の本心をズバズバ言い当てるのもなかなか面白い試み。凛城きらさんのコミカルな演技が、シリアスなストーリーの中、ひととき頬がゆるむ場面となっていました。

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