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特集(5)緒月、渾身の壊れていく演技が圧巻

2014年2月20日

写真:「翼ある人びと」「翼ある人びと」より、ロベルト・シューマン役の緒月遠麻(写真左)、ヨハネス・ブラームス役の朝夏まなと=撮影・安田新之助

 ロベルトは精神に支障をきたす病を患っていましたが、緒月さん渾身の壊れていく演技が圧巻です。やがてロベルトがもたらす物語のクライマックスには、場内が水を打ったような静けさに。長い沈黙とわずかなセリフ、役者が醸し出す空気で紡ぐ時間は限りなく優しく、涙なくしては見られませんでした。

 ロベルトを慕いながらも、クララへの想いが募るヨハネス。

 夫を尊敬し、支え続けるクララ。

 そんな2人を大きな愛で包み込むロベルト。

 3人が織りなす人間模様と、彼らを取り巻く人々の優しさや思惑が、美しい舞台と間合いを生かした演出で見ごたえたっぷりです。

 朝夏さんの優しい逞しさと伶美さんの美しさ、緒月さんの泣かせる芝居に宙組子たちの豊かな演技力。そして「月雲の皇子」で感じた上田先生独特の世界観に、またも酔いしれてしまった舞台でした。

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◆「翼ある人びと ―ブラームスとクララ・シューマン―」
《大阪公演》2014年2月8日(土)〜16日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
※この公演は終了しています
《東京公演》2014年2月26日(水)〜3月3日(月) 日本青年館大ホール
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/377/index.shtml

《筆者プロフィール》さかせがわ猫丸 大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コム(朝日新聞デジタル)に「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。

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