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特集 (1)いつかシェイクスピアの舞台に…

2013年10月1日更新
写真:撮影・伊藤華織 撮影・伊藤華織

――ストレイカーさんは役者としても、シンガーとしても活躍されていますが、もともとはどちらを目指していたのでしょうか。

 昔からエンターテインメントの世界に入りたくて、最初は役者になりたいと思っていました。若い頃はなんでもできる気がしていたので、トレーニングをとくに受けていたわけではないのですが、いつかシェイクスピアの舞台に立ってみたいと思っていました。当時は60年代の後半で、ロンドンではまだ黒人の俳優がミュージカルや芝居に出ることは少なかったんですね。だからこそ、やってみたかったんです。

――ご出身はジャマイカですよね。ロンドンにはいつ頃移住されたのですか?

 50年代の後半ですね。9歳か10歳の頃でした。

――ミュージカル・デビューは、かの有名な「HAIR」。

 そうです。本当に私はラッキー・ガイ以外の何者でもないですね。運がついていたと思います。

――日本でも今年ブロードウェイ・キャスト版が上演され、私も拝見しました。

 気に入りましたか?

――はい。楽曲が素晴らしく、とても面白かったです。ただ、オリジナルの初演当時とでは観客の捉え方が違っているだろうとも思います。

 そうですね。当時は本当にみんなが作品に描かれているような生活をしていましたから。今観ると、ちょっと時代物のように感じるのではないかなと思います。ということは、もう同時代の作品ではなくなっています。徴兵制度でベトナムに行かなければならないことや、反戦の思いを知らないと、なかなか本質を理解しにくいのではないでしょうか。

――その後も「ロッキー・ホラー・ショー」や「トミー」などロックミュージカルに数多くご出演されていますね。70年代にはシンガーとしても、ロック系のアルバムを複数リリースされています。

 ミュージカルについては、自分が選んだというよりは、運よくそうしたオファーがあったので出演できたと思っています。ロック・ミュージックは好きで、フレディ・マーキュリーのプロデュースでソロアルバムをリリースしていますし、以前はバンド活動もしていました。

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