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特集 (4)この仕事の、なにものにも代えられない幸せは

2014年3月24日更新
写真:大空祐飛=撮影・岸隆子 大空祐飛=撮影・岸隆子

――走り続けた宝塚生活から一転して、1年近く自由な時間を過ごしていたら、戻りたくてウズウズしてきませんでしたか。

 前回の「滝の白糸」の時は、ものすごくありましたね。表現したいという、たまってきたエネルギーみたいなものが。戻ってみるとやっぱり舞台は呼吸ができる、楽だ、気持ちいい!と、あらためて実感しました。

――人前で演じることには尋常でないプレッシャーも伴うと思うのですが。

 ほかの仕事の想像がつかないのですが、私は机に向かって勉強するのがそもそも苦痛だったし(笑)。人目に触れるというキツさはありますが、それでもその倍以上の楽しさがありますよ。

――やっぱり私にはこれしかない!みたいな?

 俳優をされている方は、みなさんそうおっしゃいますよね。「もう二度と嫌だ、こんな苦しい思いはこりごり」と思うこともあるんですが、舞台に立つと「やっぱりこれしかない」と思う。そんなことの繰り返しなんです。

――再び舞台への愛情を確信した今、この作品に出会ったことも意味があったのではないでしょうか。

 はい。「天守物語」は絶対やりたいと思いました。すごく好きな世界だし、迷いなく姫という役に飛び込みたかった、それくらい魅力を感じました。

――心から願った役に出会えるなんてすばらしい。

 そしてまた作っていく苦しみの時期があり、初日前のプレッシャーがあり、初日が開いたうれしさがあり…それがきっとこの仕事の、なにものにも代えられない幸せかもしれません。

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