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特集 【インタビュー】「ミス・サイゴン」出演、上原理生
クラシックとミュージカルの架け橋のような存在に

2014年5月2日更新

 その圧倒的な歌唱力と、長身で華のある立ち姿で人気上昇中の上原理生さん。スターファイルでは、「ミス・サイゴン」でジョン役を演じる上原さんに、製作発表記者会見の後にお話を聞いた。2度目の出演となる「ミス・サイゴン」への取り組みや、「歌ってばかりだった」という子ども時代の話、そして将来の夢まで、ときに茶目っ気を交えながらも、真摯に語ってくれた。(フリージャーナリスト・中本千晶)

 2012年に新演出版になってから、いっそうリアルな色彩が増した「ミス・サイゴン」だが、新演出版になってからの参加となる上原は「新演出から入っていった人ならではの見方が何かあるはず。それを稽古を通して突き詰めていきたい」と話す。ジョン役には、「ブイ・ドイ」という有名なナンバーがあるが、この歌についても「贖罪の歌」だと感じている。新演出になってから、この歌の歌詞も解釈も変わったので、ただ歌い上げるのではなく「台詞を言うように、語りかけるように」歌っていきたいという。

 「ミス・サイゴン」のジョン、「レ・ミゼラブル」のアンジョルラス、そして、「ロミオ&ジュリエット」のティボルトと、いずれも高い歌唱力が要求され、ミュージカル俳優なら一度はやってみたい役を次々と演じている上原。「その3役だと誰が自分に近い?」との問いに対しては、「全部自分なのかなと思う」との答えだった。ジョンやアンジョルラスの国を思う正義感も、恋に悩むティボルトのもどかしさも、自分に通じるものがあるという。

 インタビューの後半では、ロック大好き少年だった上原が、何故か芸大でクラシックを学ぶことになり、さらにミュージカルの世界を知るまでの意外な顛末を、ユーモラスに語ってくれた。高校時代、ギター部に入るつもりだった上原をやや強引に(?)合唱部に誘い、さらに芸大受験を勧めてくれたのは音楽の先生だったという。

 もともとクラシックをやるつもりはなかったから、最初は少し抵抗があった。でも、「やっぱり何百年も考え抜かれた音楽だから、とても綺麗だし、だんだん魅せられていって。自分がそれを歌えるようになるのは、すごく楽しかった」という。全国から猛者が集まる芸大では、最初は劣等生で悔しかったけれど、「『じゃあ、この中でうまくなったらスゴくない?』と思って」がんばった。

 取材を行った日もまさに、ミュージカル「ちぬの誓い」に出演中だった上原(※「ちぬの誓い」公演は終了しています)。この作品では何と「初ダンス」にも挑戦している。「これを機に、ダンスにも挑戦しようかな」と思ういっぽうで、でもやはり、まずは「圧倒的な歌唱力を持って歌えるようになりたい」とも。「目指すは、ウエストエンドやブロードウェイ」と夢は大きい。

 「クラシックとミュージカルの架け橋のような存在になれたら」という言葉でインタビューは締めくくられたが、それこそ全ミュージカルファンが彼に期待するところだろう。

※有料ページにはインタビューの全文を掲載しています。ぜひお読み下さい。

〈上原理生さんプロフィール〉
 1986年 10月29日生まれ。東京藝術大学声楽科卒業。在学中より、「ドン・ジョヴァンニ」、「ジャンニ・スキッキ」、「こうもり」等、オペラ、オペレッタで舞台を踏む。また、ソプラノ歌手鮫島有美子のバックコーラスとしても活躍。2009年3月 東京藝術大学同声会賞・アカンサス賞受賞。2011年 オーディションよりミュージカル「レ・ミゼラブル」のアンジョルラス役を射止め、鮮烈なデビューを飾る。以降、「ロミオ&ジュリエット」、「ミス・サイゴン」などにプリンシパルとして出演し研鑽を積む。また、自身の歌い手活動として、毎年クリスマスにクラシックコンサートを開催するなど声楽家としての顔も持ち、その存在感・歌唱・表現力を高く評価される。 歌のジャンルを越えた架け橋のような存在を目指し活動中。

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◆「ミス・サイゴン」
《東京公演》2014年7月21日(月・祝)~24日(木) 帝国劇場 ※プレビュー公演
《東京公演》2014年7月25日(金)~8月26日(火) 帝国劇場
《新潟公演》2014年8月30日(土)~31日(日) 新潟県民会館
《名古屋公演》2014年9月4日(木)~7日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
《大阪公演》2014年9月11日(木)~18日(木) フェスティバルホール
《福岡公演》2014年9月22日(月)~28日(日) 博多座
《横浜公演》2014年10月4日(土)~5日(日) よこすか芸術劇場

⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://www.tohostage.com/miss_saigon/index.php

(関連リンク:上原理生オフィシャル・ホームページ)
http://rio-uehara.com/index.html

《筆者プロフィール》中本千晶 フリージャーナリスト。宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で鋭く分析し続けている。主な著作に『宝塚読本』(文春文庫)、『なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか』(小学館新書)、『タカラヅカ流世界史』(東京堂出版)など。2014年4月には『タカラヅカ100年100問100答』(東京堂出版)を出版予定。NHK文化センター講師、早稲田大学非常勤講師。