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特集 【公演評】舞台「新版 天守物語」
恋をした女の愛らしさ、大空が熱演

2014年5月14日更新

 泉鏡花の戯曲に新風を吹き込む「新版 天守物語」が、4月23日に大阪/フェスティバルホールで、4月26日、27日は東京/Bunkamuraオーチャードホールで上演されました。天守に棲む魔性の主、富姫に元宝塚トップスター大空祐飛がキャスティングされたほか、日本の伝統芸能から第一人者たちが集結。泉鏡花の幻想的な世界を斬新に描き出しました。(フリーライター・さかせがわ猫丸)

 能の梅若六郎玄祥が「天守物語」の上演を考え始めて10年余、能、狂言、歌舞伎、演劇などさまざまなジャンルからスペシャリストたちを集め、それぞれの世界観をコラボレーションする企画がついに実現し、各界からも大きな注目が集まりました。豪華な顔ぶれがぶつかりあう様はさながら異種格闘技のよう。

 狂言からは茂山逸平、歌舞伎から中村梅丸、中村京蔵、俳優からは三上博史、須賀貴匡、翻訳・演出家としても活躍する青井陽治らが参加。さらに元宝塚歌劇団生からは、大空を始め、春風弥里、花瀬みずか、風莉じん、初姫さあやも加わった、まさに夢の競演となりました。

 特に大空は宝塚を退団後、「唐版 滝の白糸」に続く、二度目の本格的なお芝居への挑戦で、今回は他を寄せ付けなかった富姫が、恋をした途端、たちまち女らしさをにじませ、愛らしくなるさまを熱演。女優としてまたあらたな魅力を開花させています。

 泉鏡花の「天守物語」は、1917年(大正6年)に発表された戯曲。異界と人間界が交わるドラマチックな世界は、不気味さと美しさの融合も相まって、1951年の初演以来、何度も舞台化や映画化され、愛されてきました。生きる世界が違う者たちが、愛によってつながるストーリーへの感動は、いつの時代も変わりません。今回は「新版」天守物語として、伝統芸能と現代の若々しい演劇がともに織りなす力で、独自の世界を築き上げています。

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◆「新版 天守物語」
《大阪公演》2014年4月23日(水) フェスティバルホール
《東京公演》2014年4月26日(土)~27日(日) Bunkamuraオーチャードホール
※公演はいずれも終了しています

《筆者プロフィール》さかせがわ猫丸 大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コム(朝日新聞デジタル)に「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。